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イケるのでは…と思った男が寄ってくる「受け身の女」【カレー沢薫 アクマの辞典】

ココロニプロロ / 2019年4月7日 18時45分

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イケるのでは…と思った男が寄ってくる「受け身の女」【カレー沢薫 アクマの辞典】

漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!


第31回 アクマの辞典 ア行


【ウ】
➤ 「受け身」(うけみ)
…全部受けとめるのも、受け流すのも疲れるのでこれからは「避け身の女」がくる



今回のテーマはあ行より「受け身(の女)」だ。

このサイトは見ての通り、占いコンテンツが充実している。
むしろ何故「占い」をテーマに選ばなかったんだと言うぐらいだ。吉牛に行こうと提案しておいてカレーを頼む奴ぐらい不可解である。

しかし、全く無関係というわけでもない。占い好きな女は「受け身」の傾向があると言われているそうだ。
「受け身」とは決して、現代的な女の生き方とは言えなくなってきている。

自活し、結婚するも出産するも自分で決めるのが今の時代の女であり、「受け身」などという、うすらボンヤリした生き方では、自称「グイグイ引っ張って行くタイプ」の男が運転する軽トラの荷台にしがみついて生きる羽目になる、というわけだ。

しかし「受け身」な態度が全て従属的かというと、必ずしもそうではない。

私は数年前、家を建てた。注文住宅なので、敷地面積と予算の許す限り自由にすることができた。なんでも自分の思い通り、と言えば聞こえは良いが「なんでも」の中には便所のドアノブの色とかも含まれているのだ、正直どれでもよい。
しかし施工主は、どうでもいいことまで全部決める義務があるため非常に疲れた。
「なんでも自分で考えて決める」というのは、意外と面倒くさいのだ。

それよりもっと楽なのは「誰かに決めさせ、気に入らなかったら文句をつける」ことだ。
夕飯はなんでもいいと言いながら「そうめん」と言ったら「え~」と言うポジションである。

「あなたに任せる」と、一見受け身な態度で面倒くさいことは下々にやらせ、最終決定権は自分が持つと言う「従属的」どころか完全に「貴族の思想」だ。
時には他人に決断を委ねたほうが効率的なこともあるし、「乗るしかない、このビッグウェーブに!」という名言があるように世の中の流れに身を任せたほうが良い結果になることもある。


受け身な女は現代的ではないかもしれないが、だからと言って「総攻め」という同人誌でしか見ないような、攻め一方の女も柔軟性がないし、何より疲れてしまう。
戦況によって受けと攻めを変えられるバランス型ファイターが現代的な女と言えるのではないだろうか。

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