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車は男のステータス、という価値観はもう古い?「ドライブデート」【カレー沢薫 アクマの辞典】

ココロニプロロ / 2020年5月21日 18時45分

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男が運転するもの、という価値観を押し付けるな「ドライブデート」【カレー沢薫 アクマの辞典】

漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!


■第58回 アクマの辞典 ダ行

【ド】
➤「ドライブデート」(どらいぶでーと)


今回のテーマは「ドライブデート」である。
都会は交通が発達しているので、車好き以外そんなに車を所有していないと思うが、私の住んでいる村では、車がないのはIQが低いジョブズレベルのヤバさなのだ。

もはや一家に一台どころか、大人一人あたり一台がデフォルトなので、男だろうが女だろうが車を所有しており、大正や明治生まれでなければ免許も大体持っている。

よって「女子だけでランチしよーよ! 」とガーリーなことを言っても「全員車で現地集合」という走り屋の集会スタイルになるのだが、田舎ではこれが普通だ。

したがって、車を持っていることに全く特別感がなく、むしろ持ってないほうが「こいつどうやって生きてるんだ? 」と一目置かれてしまう。

それゆえ「車はステータス」と言われてもピンと来ないのだが、ひと昔前には、車は男のステータスで、所有はもちろん、何に乗っているかで男の価値が決まり、そして良い車の助手席に乗せてもらうのが女のステータス、という価値観があったらしい。

確かに我が村とて、全員軽トラに乗っているわけではない。
むしろ、「女は軽だが男で軽は恥」とか、「ラパンのコフレピンクやフレンチミントは女子らしさをアピりたい雑魚ども全員が乗ってるから、あえてフェニックスレッドで差をつけろ」みたいな田舎特有の車マウントがあるような気がする。

ただ、田舎も都会も共通するのは「車にこだわっているのは男」という印象だ。
確かに、男女によって「好みがちなもの」というものはある。

男は、車や新幹線などの乗り物、怪獣、ロボット、『ダークナイト』を好み、女は『セックス・アンド・ザ・シティ』やセーラーウラヌスを好みがち、というような一般論だ。

確かに、男女によって好む傾向に差があるのは否定できない。
しかし、その傾向からはずれている者に対して厳しくなりがちなのは良くない風潮だろう。

例えば、女でロボットアニメが好きと言えば「どうせ彼氏の影響だろう」「女にロボットの良さはわからんだろう」、「女はリカちゃん人形で昼顔ごっこでもやってな」と言われ、男が魔法少女アニメを好むと、どストレートに「変態」と言われたりするヤツである。

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