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「自分の不幸せを家族のせいにしてしまう私」雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第29回

ココロニプロロ / 2015年11月25日 11時30分

「自分の不幸せを家族のせいにしてしまう私」雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第29回

誰にも言えない、けれど誰かに言いたい、そんな内緒の悩みやモヤモヤ、しょうもないグチからやりきれないつらさまで、穴を掘ってこっそり叫んでみたい気持ちを発散する、「感情の吹きだまり」……。そんな場所がこのコーナーです。あなたのやるせない気持ちを、安心してブチまけてみませんか? 雨宮まみが聞き手をつとめます。長文の投稿歓迎いたします。

(ぽぽ/20代後半/女性)

こんにちは。いつも楽しみに読んでいます。

私の愚痴は兄のことです。私、母、兄(父は他界)の家族で私は結婚し家を出ていますが、実家の近くに住んでいるので交流は多いほうです。
兄は先天的な精神的障害があり、衣食住に関してのことはひとりでだいたいできますが、社会性に問題があるので完全にひとりで自活するのはほぼ無理です。

公的な補助もなくはないのですが、いつまであるのか望み薄という中途半端な状態です。兄自身の感情の起伏もやや激しく、怒ったり悲しんだりしたときは誰かがなだめないといけません。

父と母は離婚こそしませんでしたがあまり仲は良くなく、父は最後まで兄を受け入れることができなかったので(「何故普通にできないんだ?」と、病気だと言っても理解できないようでした)、私は、フルタイムで働きながら頑張っている母を支えなければと、母の愚痴を聞いたり、兄の世話を焼いたりしてきました。

けれど、一度家を出て兄と離れ、自由にできる生活を知ってしまってからは、とたんに兄のことが煩わしくなるようになりました。
そしてそれを相談してくる母親も重く感じるようになってきました。
最近同居でも、という話が出て、余計にそれが強くなっています。

そもそも、物心ついたときからずっと、最終的に兄の面倒は私が見るのかと思ってきたところがあります。家計も決して楽ではない中、父親は最初から最後まで「俺があいつを殺して俺も死ぬ」としか言わず、母は「きっとどうにかなる」と曖昧なことばかり言い、苦労もわかりますが私にはそれが死ぬほど不安で苦痛でした。その不安と苦痛が、うっすらとずっと続いていました。

そのせいか、「自分以外の人はみんなうまくいっていて幸せなんだ」と思ってしまい、「私はそれに比べて……」と落ち込むことばかりです。みんな幸せなんでしょう、と決めつけるのは見下すのと同じくらい失礼なことだとわかっていても直りません。

そして友人にこんな悩みを言ったところで「大変だと思う」「それに比べて私の悩みなんてね」みたいな言い方をされ、その子たちのことは大好きで悪気もないとわかってはいても、自分のほうがマシだと思われている、と感じてしまい苦しいです。「私にはわからない」と言われることもあります。誰かに聞いてほしいと思ってもそう言われるのかと思うと口に出せなくなり、口に出しても余計に孤独で死にそうになります。

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