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12/22は19年ぶりの朔旦冬至!おめでたい日には初日の出を浴びて【恋占ニュース】

ココロニプロロ / 2014年12月18日 10時15分

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19年ぶりの朔旦冬至は初日の出を眺めて

星とお茶のコンシェルジュ・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?

12月22日(月)は、二十四節気のひとつ「冬至」です。北半球では、正午の太陽の高さが一番低くなり、一年のうちで昼がもっとも短い日。この日を境に、少しずつ昼間の時間が長くなっていくため、世界各地には「太陽の復活」を祝う風習や行事があります。

旧暦をたしなむ人にとっては、今年の冬至は例年以上に特別です。というのも、ちょうど新月と重なり、冬至の日が旧暦11月(霜月)1日にあたるから。これはほぼ19年に一度の巡りあわせで「朔旦冬至(さくたんとうじ)」と呼ばれ、昔から大変おめでたい日とされています。

そもそも暦を作るうえで、計算の起点として用いるのが冬至です。コンピューターや計算ソフトを使って簡単に暦計算ができる現代とは違い、昔は天体観測と算術によって冬至がいつになるのかを求め、最初に霜月を決めるところからはじめました。暦作りにおいては、一年のはじまりは睦月(1月)ではなく、霜月というわけです。

日本の暦(旧暦)のルーツである古代中国では、「冬至は一年の始まりである」という考え方があり、冬至の日はとても重要視されていました。その冬至が、ぴたりと霜月の初日にあたる年が現れると、暦本来の姿に戻ったように感じられたのでしょう。朔旦冬至は吉兆とされ、盛大な儀式が行われたといいます。日本でも、奈良時代から江戸時代までは宮中で朔旦冬至の祝宴が催されていたほどです。

朔旦の「朔」とは、「新月、一日(ついたち)」という意味。また「旦」は、地平線を表す「一」から「日」が出ていることから「夜明け」を意味しています。

新月は太陽と同じ方向にいるため目には見えませんが、月は日の出とほぼ同時に東の空に昇ってきます。

太陽の復活、暦の一年のはじまり、そして新月が重なる今年の冬至。つまり、朔旦冬至の日の出は、「新月の初日の出」。しかも1995年以来、19年ぶりとなる日の出ですから、見ないわけにはいきません!

また、太陽の力がよみがえるとされる冬至は、「一陽来復(いちようらいふく)」といって、「悪いことばかりが続いていたのが、ようやく善い方に向いてくる」という意味もあります。冬至は、運気が上昇に転じるハッピーな日です。

12月22日の日の出の時刻は6時46分(東京)。冬の朝はいつまででも布団の中でまどろんでいたいものですが、この日は早起きをして「新月の初日の出」を眺め、朝日をたっぷりと浴びて、19年に一度の強力なパワーで心身を満たしましょう。

カレンダーや手帳だけではない暦の世界を、身をもって体験することは、現代においてとても意義のあることです。新暦お正月の初日の出とは全く違う、自然のリズムに合った本当の初日の出。そのご来光から、太陽と月の存在を感じてほしいと思います。

景山えりか(かげやまえりか) 星とお茶のコンシェルジュ、文筆家。
旧暦や月の文化に造詣が深く、星や月と親しむ生活を自ら実践。その経験から、自然のリズムに合わせてお茶を楽しむことで、養生やストレスマネジメントにつなげる「星のティーセラピー(R)」を考案。執筆活動やワークショップを通じて、星空とお茶を楽しむ暮らしを提案している。
著書:『自然とつながる暮らしかた 空の向こうは私のうちがわ』(講談社)。

ウェブサイト:http://www.cosmic-life.net
Facebook:自然とつながる暮らしかた

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