メルセデス・ベンツCクラス試乗記・評価 世界最高水準の安全装備を持ちながら、敏捷性を高めたスポーツセダン【レビュー:メルセデスベンツ】

CORISM / 2014年10月21日 14時10分

メルセデス・ベンツCクラス

アルミ素材を多用し、大幅な軽量化が施されたボディ

 新型メルセデス・ベンツCクラス は、190Eと呼ばれたモデルから数えると今回のモデルは5代目に当たる。新型Cクラスは、メルセデス・ベンツ の主力モデルとして、気合の入ったフルモデルチェンジが行われた。

 新型メルセデス・ベンツCクラスは、ボディ外板の大半にアルミを使うなどして大幅な軽量化を図ったボディは、従来に比べるとサイズをやや拡大して車格を向上させている。ボディの大型化や装備の充実化にもかかわらず、重量増が抑えられているのは、アルミボディの採用によるところが大きい。

 今回のモデルでは、アジリティとインテリジェンスが開発テーマとされている。ボディの軽量化は、シャシー性能の向上と合わせて、アジリティ(敏捷性)を高めることにつながっている。

 新型Cクラスの外観デザインは、顔つきが一段と迫力を増したというか、個人的にはややどぎつい感じになったと思う。最近のメルセデス・ベンツは、大半のモデルでフロントグリル内にスリー・ポインテッド・スターを配置するデザインを採用しているが、普通のセダン には似合わないように思う。

 本来は、SLなどのスポーツカー 用のデザインのはずなのに、最近ではA/BクラスCLA 、GLAからEクラスまで、ほとんどのモデルにこのタイプのグリルが採用されている。メルセデス・ベンツであることを強調しすぎである。

著しく向上した質感だが、1,800mmを超える全幅は日本での使い勝手は今ひとつ

 内装は、著しく質感が向上した。高級車にふさわしいインテリア空間が作られている。ただ、後席の広さはさほどではなく、かなり大柄なボディの割には、後席の空間は平均レベルにとどまっている。ホイールベースが80mmも延長されているのに、その割には室内空間の拡大はわずか。大人が乗って窮屈さを感じるほどではないが、余裕ある後席空間ではない。

 このあたりは、CクラスとEクラスの相違点となる部分であり、後席に乗員を乗せる機会の多いユーザーはEクラスを選んだら良いということなのだろう。

 ひと回り大きくなったボディは、全幅が1810mmとわずかに1800mmを超えたのが残念な点だ。日本には立体式の駐車場インフラがたくさんあり、その中には1800mmを上限としているものが多い。そんな駐車場でも多少の余裕を見ているので、1810mmのボディなら物理的には入るが、車庫証明が出ないので欲しくても買えない。日本向けを考えたら、1800mm以内に収めて欲しいところだった。

 BMW3シリーズが、本国仕様は1800mmを超えているのに、日本仕様だけを1800mmに収めて販売しているのに比べると、日本市場を重視する度合いが低いように感じられてしまう。

 余談になるが、私が日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考で、メルセデス・ベンツCクラスを全く評価しなかったのは、このボディサイズのためである。1800mmを超えるクルマは日本のカー・オブ・ザ・イヤーにふさわしくないと考える。

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