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暮らしにさりげなく取り入れたい〈台湾の美しすぎる日用品16選〉職人が編む籠、レトロ可愛い食器…

CREA WEB / 2024年3月18日 11時0分

 名物をしみじみ味わって、のんびりと街歩きしたい台湾は、少し見ぬ間に懐かしさはそのままに、ヘルシーに進化していました。「CREA」2024年春号の「行かなくちゃ、台湾」特集。その一部を抜粋し、掲載します。


 原住民族、中国、オランダ、日本など多様な文化がまじりあい成熟してきた台湾の民藝は、独特なのに普遍的で、美しく且つ機能的。そんな台湾の手仕事を持ち帰りませんか?


◆【大安森林公園】Kamaro'an House(カマロアン ハウス)

原住民族の文化をモダンなデザインに


日本統治時代に東海岸で原住民族が使用していた米袋からインスピレーションを得た編織三角包。左から4,800元、4,500元。台湾に自生する“薯榔”という芋で染めた朱色が美しい。

 台湾に暮らす16の原住民族。Kamaro'anは、その内の一つである「阿美族」の文化に興味を持った張雲帆さんと劉立祥さんが、2015年に立ち上げたデザインブランドだ。


ランプシェードは大20,000元、小12,000元。輪傘草も流通量が少ないため、花蓮のアトリエで自ら栽培。

 店内には、阿美族がゴザに用いる“輪傘草”を波のように組み上げたランプシェードや、伝統の編み組細工を持ち手にあしらったバッグなど、阿美族の文化から着想を得たアイテムが並ぶ。


ぴたっと体に密着して使いやすい編織手機包。3,900元。

 自らも阿美族で、クラフト制作を担当するNacuさんは、「自分たちの伝統に興味を持ったのは小学校の授業がきっかけ。でも現在はそういう授業も減ってきているかもしれません」と語る。

 作品はNYのMoMAショップにも卸すなど、世界でも高く評価され、台湾の美しい工藝をいまに伝えている。


イグサのバッグ。右から8,600元、9,500元、7,600元。80年以上の歴史を持つ帽子工場と協力し、昔ながらの製法でつくっている。

Kamaro'an House(カマロアン ハウス)

所在地 台北市大安區新生南路三段11巷2號
電話番号 02-2356-3616
営業時間 15:00~18:00(要予約)、土・日曜 13:00~18:00
定休日 月・火曜
https://www.kamaroan.com/

◆【公館】綠兔子工作室(リュートゥーズゴンヅォシー)

環境を守るために手仕事という選択を


台南の100年以上続く老舗がつくった茶筒は密封性が高く、お茶やコーヒー豆、お菓子の保存に最適。大400元、小350元。

「少し前まで、台湾の家具や日用品は、ほとんどが竹製だったんですよ。台湾がこれほどプラスチックに占拠される前はね」と語る店主の小啄木さん。

 元エンジニアの小啄木さんと元記者のMiffyさん夫妻が、台湾の手仕事に魅了され、セレクトショップを開いたのは13年前のこと。プラスチックをなるべく避けた暮らしを実践する中で、昔ながらの手仕事に可能性を感じ、その魅力を伝えている。


小啄木さんとMiffyさんが厳選した、ほうきやたわしなどの日用品が並ぶ。プラスチック代わりに繰り返し使える蜜蝋ラップなども持ち帰りやすい。

 70代のブリキ職人がつくる茶筒をはじめ、ふたりが台湾全土から集めた昔ながらの日用品は、熟練の職人によって丹念につくられたものばかり。


引っ越しの際に、玄関に飾るとよいとされるススキのほうき。穂先を下に向ければお金が集まり、穂先を上に向ければ福が集まると言われている。200元。

 現在は、自らもつくり手として活躍する傍ら、伝統技術を伝えるワークショップなども開催している。


小啄木さんが手づくりする竹カゴ。500元~。

綠兔子工作室(リュートゥーズゴンヅォシー)

所在地 台北市文山區汀州路四段93號2樓
電話番号 0975-327-812(要予約)
営業時間 水曜 14:00~17:00、木曜 10:00~20:00、金曜 14:00~17:00
定休日 土~火曜
※カード不可

まだある! 問屋街で宝探し

 台北の雑貨店「你好我好」の店主で、書籍『台湾の「いいもの」を持ち帰る』の著者でもある青木由香さんと商人の街・迪化街で雑貨探し。

 雑多な店内を右往左往した先に、暮らしに寄り添う名品が待っていました。

◆【迪化街】秦境 老倉庫(チンジン ラオチャングー)


出合えたら幸運なスープ甕。直径16cm 400元~。

 漢方薬を煎じるために使われた甕。これで鶏スープをつくると、熱が全体に回り驚くほど旨味が凝縮。

「品薄でなかなか素敵なものに出合えないので、見つけたら買い!」(青木さん)


台湾の食堂でよく見る花柄の食器。小皿80元~、楕円皿300元~。

 花柄の食器は昔ながらの食堂には必ずある台湾のド定番。

「台湾の茶色い料理も、グッとかわいくなる魔法の皿。1~2枚じゃなく、たくさん揃えるとさらにかわいい」(青木さん)

秦境 老倉庫(チンジン ラオチャングー)


秦境 老倉庫(チンジン ラオチャングー)。

所在地 台北市大同區保安街49巷11號
電話番号 0921-067-050
営業時間 11:30~17:30
定休日 日曜
※カード不可

◆【迪化街】禾大有限公司(ハーダーヨウシェンゴンシー)


原住民族の衣装を思わせるチロリアンテープ。90cm 35元~。

 実は世界有数のリボン産地である台湾。トートバッグのあしらいや、携帯ストラップとしても。

「台湾らしい民族衣装柄も。刺繍をテープで代用するときに使うものと思われます」(青木さん)

禾大有限公司(ハーダーヨウシェンゴンシー)


禾大有限公司(ハーダーヨウシェンゴンシー)。

所在地 台北市大同區延平北路二段60巷16號
電話番号 02-2556-6672
営業時間 9:00~18:30、土曜 10:00~
定休日 不定休
※カード不可

◆【迪化街】你好我好(ニィハオウォハオ)


美しくて機能的な大同の薄いオーバル。長径16.5cm 155元。

 台湾のあちこちで見かける磁器メーカー「大同磁器」。そんな大同の隠れた名品がこちら。高台がないからぴたっと重なり収納に場所を取らない。薄くて儚げな佇まいも美しい。


原住民族の手仕事が息づく月桃のカゴ。バッグ大1,980元~。

 防カビ・抗菌・消臭効果があることから、原住民族はお弁当箱や敷物としても活用してきた月桃のカゴ。

「ツタなどの植物を仕込んで壁にかけ、インテリアとして使っても」(青木さん)


ボロボロになるまで使いたいステンレスの急須。容量800mL 500元。

 家族で使ってもひとりでも。ボロボロになればなるほど味が出る。

「驚くべきはその中身。底につくほど巨大な茶漉しが入っていて、少しのお湯でも茶葉にリーチする」(青木さん)

你好我好(ニィハオウォハオ)


你好我好(ニィハオウォハオ)。

所在地 台北市大同區迪化街一段14巷8號
電話番号 02-2556-5616
営業時間 10:00~18:00
定休日 水曜
https://www.nihaowohao.net/

◆【迪化街】林豐益商行(リンフォンイ一シャンハン)


台湾北部のお年寄りが編む竹のカゴ。直径25cm 350元~。

 青木さんのお気に入りは台湾北部の村でつくられた特徴的なデザインのカゴ。すでに引退した職人の作品も多く、店内には“売り切れたら絶版”という貴重な品が多数並ぶ。


佇まいのいい贅沢な水桶。直径21cm 800元~。

 阿里山の一本の木から切り出したプリミティブな水桶。

「田舎に行くと、柄杓の代わりにこれで水やりをしている人も見かけます。お風呂場に置いてもかわいいですよ」(青木さん)

林豐益商行(リンフォンイ一シャンハン)


林豐益商行(リンフォンイ一シャンハン)。

所在地 台北市大同區迪化街一段214號
電話番号 02-2557-8734
営業時間 8:30~18:00
定休日 無休
※カード不可

※表紙と巻頭グラビアに登場したNICHOLASのスペシャルインタビュー、台湾で必ず食べたい小籠包魯肉飯の名店、メイドイン台湾の美しい日用品などが盛りだくさんの「行かなくちゃ、台湾」特集は「CREA」2024年春号でお読みいただけます。

写真=衛藤キヨコ
コーディネート=青木由香

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