1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

【石川県・2025年版】冬の絶景・風物詩10選。雪だるまに灯りが灯され、幻想的な雰囲気に

CREA WEB / 2025年1月11日 17時0分

 冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

 凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

 暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、石川県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。


◆雪だるままつり


雪だるままつり。©白山市観光連盟

 雪だるままつりは、世界でも屈指の豪雪地帯である白山で行われる、大雪をいかしたイベント。昔ながらの情緒あふれる街並みに、工夫を凝らしたたくさんの雪だるまがずらりと並ぶ。

 白山ろく白峰、桑島地区の住民が大小さまざまな雪だるまを作り、地区内が雪だるまでいっぱいになります。

 夕闇が迫り雪だるまに灯りが灯されると、街全体が幻想的な雰囲気に。白峰の名物を中心とした飲食物の出店コーナーも各所に設けられ、食べ歩きも楽しめる。

開催日程:2025年2月7日(金)

雪だるままつり(ゆきだるままつり)

所在地 石川県白山市白峰、白山市桑島
https://www.urara-hakusanbito.com/festival/detail_1470.html

◆兼六園ライトアップ・ことじ灯籠


兼六園の冬。©石川県観光連盟

 日本三名園のひとつであり、国の特別名勝に指定されている「兼六園」。広大な土地には、大きな池や、築山(つきやま)、御亭(おちん)や茶屋などが点在し、立ち寄りながら全体を遊覧できる廻遊式の庭園が魅力的。

 兼六園のシンボル的存在となっているのが、二本脚の徽軫灯籠(ことじとうろう)。2月は期間限定でライトアップされ、池や周辺を温かな光で灯す姿が幻想的。兼六園では冬の風物詩である「雪吊り」と同時にライトアップされた夜の兼六園を楽しむことができる。

開催期間:2025年は、2月1日(土)・8日(土)・15日(土)・22日(土)
     18:00~20:45(閉園は21:00)
※荒天等の状況により中止・変更となる場合があります。

兼六園ライトアップ・ことじ灯籠(けんろくえんライトアップ・ことじとうろう)

所在地 石川県金沢市兼六町1
https://kenrokuen.or.jp/

◆金沢駅・鼓門 ライトアップ


金沢駅・鼓門 ライトアップ。©石川県観光連盟

 雨や雪が多い金沢に訪れた方々のために「駅を降りた人に傘を差し出すおもてなしの心」をコンセプトに誕生したという金沢駅の兼六園口にあるもてなしドーム。

 金沢の伝統芸能である能楽で使われる鼓をイメージした鼓門(つづみもん)にある幾何学模様のガラスの井は、荘厳かつモダンなデザインがフォトスポットとしても人気。高さ13.7メートルある門構えは2本の太い柱に支えられていて圧巻。その美しさが評され、世界で最も美しい駅14駅の1つに選出されている。

 鼓門は日没から0:00までライトアップを実施。正時(毎時00分)ごとに2分間、えんじ、藍、草、黄土、古代紫の加賀五彩でイメージした光で曜日ごとに異なる色を放ち、夜の金沢を明るく照らすシンボルとなっている。冬には石川県の風物詩でもある雪吊りが周囲の木々に施され、さらに趣きぶかい。

金沢駅・鼓門 ライトアップ(かなざわえき・つづみもんライトアップ)

所在地 石川県金沢市木ノ新保町1-1
https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10050.html

◆蟹料理


蟹料理。©石川県観光連盟

 石川県の冬の味覚を代表するのが蟹料理。水温が冷たい深海に生息するとされるズワイガニだが、すぐに海が深くなる石川県沿岸の地形をいかし、他よりも陸から比較的近くに漁場を設けられ、獲った蟹をすぐに水揚げできるので鮮度も味も抜群な蟹を楽しめるのが特徴だ。

 金沢で獲れる蟹は「加能(かのう)ガニ」と「香箱(こうばこ)ガニ」の2種類。甲羅幅9センチメートル以上のオスのタラバガニを「加能ガニ」、小ぶりなメスを「香箱ガニ」と呼んでいる。特に太い脚に身がぎっしりと詰まった加能ガニの食べ応えは抜群。3月中旬くらいまで金沢市内の多くのお店で堪能できる。

蟹料理(かにりょうり)

https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/article/detail_181.html

◆白米千枚田とあぜのきらめき


白米千枚田とあぜのきらめき。

 輪島市米田町の日本海に面した約4ヘクタールの斜面に、1,004枚もの田が連なる白米千枚田。里山に描かれた幾何学模様が美しく、日本の棚田百選や国の名勝にも選ばれた、奥能登を代表する景勝地だ。

 四季折々に素晴らしい景観を望めるが、冬に雪で覆われた様子はまさに壮観。白米千枚田と隣接する「道の駅 千枚田ポケットパーク」の展望台からは、眼下に広がる棚田を一望できる。

 さらに毎年10月下旬から翌年3月中旬にはイルミネーションイベント・あぜのきらめきが開催。あぜに設置された約25,000個のソーラーLEDが日没から約4時間点灯し、四季を表すグリーン・ピンク・ゴールド・ブルーの4色へと15分おきに変化。闇夜に棚田が浮かび上がる光景は幻想的で、辺りがロマンチックな雰囲気に包まれる。

 2024年~2025年シーズンは能登半島地震の影響で中止が決定。復興が進み、また美しく棚田がライトアップされる日が訪れるのを願うばかりだ。

白米千枚田とあぜのきらめき(しろよねせんまいだとあぜのきらめき)

所在地 石川県輪島市白米町ハ部99-5
https://wajima-senmaida.jp/event/

◆波の花


波の花。

 花吹雪のように海岸に舞う波の花は、能登の冬の風物詩。季節風が強い日に、岩に打ち寄せた波が白い泡になって雪のように舞い、海岸を覆っていく様子を花に見立てて「波の花」と呼ばれている。毎年、寒さが厳しく実が荒れている11月中旬から2月下旬に見られ、曽々木海岸や鴨ヶ浦付近でよく見ることができる。

 波の花は、海中に漂う植物性プランクトンの粘液が岩などに何度も打ち付けられ、せっけん状の白い泡を作ったものといわれ、海が汚染されていると泡が作られにくいとされている。

 厳冬期にしか見られない日本海の雄々しさと白い花のごとき泡の舞いが、一度見たら忘れられない神秘的な迫力を生み出す。

波の花(なみのはな)

所在地 石川県輪島市町野町曽々木
https://www.hot-ishikawa.jp/spot/6014

◆白山比咩神社の表参道


白山比咩神社の表参道。©白山市観光連盟

 白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)は、日本三名山のひとつに数えられる白山を神体山とする神社。表参道には樹齢1,000年以上の杉やあすなろがそびえ、荘厳な雰囲気を漂わせる。

 白山比咩神社は全国に約3千社もある白山神社の総本宮で、地元では「しらやまさん」と呼ばれ親しまれている。

 一の鳥居の奥に杉や欅、楓などの樹木に覆われた約250メートルの表参道があり、冬になると草木や階段が雪で真っ白に染まり、神域ならではの風情ある景色に心が洗われる。

白山比咩神社の表参道(しらやまひめじんじゃのおもてさんどう)

所在地 石川県白山市三宮町ニ105-1
https://www.hot-ishikawa.jp/spot/6256

◆長町武家屋敷通りのこも掛け


長町武家屋敷通りのこも掛け。

 長町武家屋敷通りは昔ながらの街並みに趣があり、雪降る光景が風情あふれる魅力的なエリア。

 香林坊から歩いてすぐ、繁華街の近くとは思えないほど静かな長町界隈。加賀藩士、中級武士たちの屋敷跡が残り、黄土色の土塀、石畳の小路などが当時の面影をしのばせる。その風景を散策すると、タイムスリップしたような気分を味わえる。

 冬になると街並みの土塀を雪や凍結から守るために「こも掛け」が行われ、雪吊りとともに金沢の冬の風物詩となっている。

長町武家屋敷通りのこも掛け(ながまちぶけやしきどおりのこもがけ)

所在地 石川県金沢市長町
https://www.hot-ishikawa.jp/spot/5962

◆雪の綿ヶ滝


雪の綿ヶ滝。©石川県観光連盟

 白山市下吉谷町にある手取峡谷から落差32メートルから流れ落ちる滝。流れ落ちる滝の飛沫が綿のように舞って見えることから「綿ヶ滝」と名付けられた。

 綿ヶ滝の河床では、浸食した地形や断層を見ることもできる。そのダイナミックな自然の迫力とエメラルドグリーン色をした川の景観が美しく、季節を問わずこの景勝地へ足を運ぶ人が多い。

 冬は、雪化粧した木々から流れ落ちる綿ヶ滝が息を呑む美しさ。よく晴れた日に訪ねれば、白い雪と青空の見事なコントラストが楽しめる。

※冬季は積雪のため駐車場に入れないことがあります。滝へ降りる階段も積雪のため使えない場合があります。

雪の綿ヶ滝(ゆきのわたがたき)

所在地 石川県白山市下吉谷町
https://www.hot-ishikawa.jp/spot/detail_6841.html

◆間垣の里


間垣の里。

 能登地方の輪島市は、古くから港町として知られており、中世には三津七湊という日本を代表する港のひとつとなっている。この輪島市には、竹の垣根でぐるりと囲まれた地域「間垣の里」が2箇所ある。

 間垣とは、長さ約5メートルのニガ竹という細い竹をびっしりと隙間なく並べて作った垣根のこと。能登の風土を伝える文化的景観であるとともに、冬は海の強風から家屋を守り、夏は西日を遮る生活の知恵として作られている。

 自然と共に生きることの厳しさと美しさが、一緒に目に飛び込んでくる場所といえよう。

間垣の里(まがきのさと)

所在地 石川県輪島市大沢町、上大沢町
https://www.hot-ishikawa.jp/spot/18439

文=CREA編集部

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください