シュローダー・グローバル投資家インサイト2024 ~見通しの難しい環境下、金融プロフェッショナルはグローバル株式やプライベートエクイティ投資を選好~
Digital PR Platform / 2024年12月10日 13時47分
政治・貿易同盟の再編は懸念事項
国の政策に関して、本調査では、今後5年間の投資に最も大きな影響を与える分野として、政治・貿易同盟(44%)とする回答者が最も多く、公的債務(35%)やエネルギー転換(20%)を上回りました。選挙自体は大きなリスクとは見なされていないものの、国際的な同盟関係が再編される可能性については、注意深く精査する必要があると考えられているようです。特に、アジア太平洋地域と中南米では政治・貿易同盟を挙げる回答者が多く見られました。北米では、公的債務(46%)が政治・貿易同盟を上回りました。
Q:今後 5 年間で、どの分野の政策が投資に最も大きな影響を与えると考えますか
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シュローダー グループCIO ヨハナ・カークランドは以下のように述べています。
「公的債務の増大は、多くの主要国において大きな懸念事項です。民間部門のバラナスシートはコロナ禍を概ね良好な状態で乗り切りましたが、公的部門のバランスシートは引き続き不安定です。重要なのは、地政学イベントと債務残高の増大が、最終的に債券市場を大きく不安定化させるかどうかです。」
「投資家がこうしたリスクから身を守るために重要なのは、分散投資です。地域、資産クラスなどの分散を行うため、パブリック市場からプライベート市場まで、幅広く目を向ける必要がありそうです。」
債券投資で懸念されるのはマクロ経済リスク
今後1~2年間の債券投資にとって最大のリスクを尋ねたところ、「予想を超えるインフレや成長鈍化などのマクロ経済リスク」は62%、「利下げの時期と規模、利上げの可能性、QE(金融緩和政策)終了に関する中央銀行の政策」は60%、「政治的リスク(選挙後の政治イベントやサプライズ)による突発的かつ予期せぬ影響」は57%がリスクと考えていることがわかりました*。すべての資産クラスが金融政策の変化からある程度の影響を受けますが、債券市場は長年ゼロ付近にあった金利の急上昇に直面したことから、マクロ経済リスクや中央銀行の政策に対する懸念が最大の関心事となるのは自然なことといえます。
*1:低リスク~5:高リスクの5段階評価で4と5の合計。
グローバル株式への投資を増やす予定の投資家が51%
今後1~2年間の株式投資について尋ねたところ、グローバル株式への投資を増やす予定と回答した投資家が51%と最も高い割合となりました。アクティブ株式への関心も高く、回答者の44%が配分の増加を検討しているようです。多くの投資家が、さまざまな業種や地域で予想していなかった成長機会を見出す可能性のあるアクティブ運用の価値を認識していることを示唆しています。また、投資家が長期的な構造変化を捉えようと考えていることから、テーマ株式(39%)も注目されているようです。
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