1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

シュローダー 2025年市場見通し                外国株式

Digital PR Platform / 2024年12月13日 10時0分

こうした「フランチャイズ」を崩すような大きな規制介入がない限り、これらの企業は今後も極めて収益性の高い企業であり続け、 グローバル株式市場において重要な構成要素であり続けるでしょう。

しかし、このグループにとって深刻化している問題のひとつは、AIに向けられる支出の多さです。図表2が示すように、AIインフラを提供する3大企業、マイクロソフト、アルファベット傘下のグーグル、アマゾンは、AIをめぐる激しい競争に巨額の投資を行っており、その勢いはとどまるところを知りません。

これは、強固なバランスシートと強力なキャッシュフローにより、巨額の投資を行う余裕があるためでもあります。しかし、図表2の右側のグラフは、少なくとも今後2年間は、こうした投資による売上増の予測が実際にはかなり控えめであることを示しています。市場は、こうした投資の収益化が株主にとってプラスになるかどうか、確信が持てないのです。


[画像3]https://digitalpr.jp/simg/2027/100760/500_301_202412101514336757dc493a714.jpg


少なくとも最大手のテクノロジー企業にとっては、収益の伸びが鈍化し始めている時期に、上記のような事態が発生しています。AIからの投資回収期間が非常に長いと判明した場合、投資家は、少なくともエヌビディアのような最もエクスポージャーの高い企業については、技術優位の持続可能性に疑問を抱くのは当然です。


株式市場は割高だが、高い株価水準は当面維持可能

株式市場の強気相場が続いている結果の一つは、株式が割高になっていることです。一般的に使用されている様々なバリュエーション指標を使用し、長期(15年)の中央値と比較すると、米国株式は極めて株価水準が高いように見えます。英国や日本ですら決して割安な水準ではありません。

このような背景から、株式市場は何らかのネガティブなカタリスト(例えば、紛争の激化等)に対してかなり脆弱です。

しかし現実には、こうした株価水準は短期的にはかなり支持される可能性が高いといえます。マクロ経済の観点からは、世界的なインフレ率は依然として低下基調にあり、中央銀行は比較的同時期に利下げサイクルに着手することができます。

歴史的に見れば、図表3が示すように、金利低下はほぼ常に株式市場を下支えしてきました。現在の米国経済の力強さを考えると、景気後退の可能性は低いと思われ、世界経済の一部で金利に敏感な部分の景況感は強まるでしょう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください