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【東京農業大学】イナゴマメの高品質ゲノム解読に成功、バイオサイエンス学科 篠澤 章久 助教、坂田 洋一 教授が宮城大学、富山大学と共同研究

Digital PR Platform / 2025年1月15日 10時30分

【東京農業大学】イナゴマメの高品質ゲノム解読に成功、バイオサイエンス学科 篠澤 章久 助教、坂田 洋一 教授が宮城大学、富山大学と共同研究


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東京農業大学 生命科学部 バイオサイエンス学科の篠澤 章久 助教、坂田 洋一 教授が宮城大学 食産業学研究科の阿久津 光紹さん・日渡 祐二 教授、富山大学の西山 智明 特命准教授らとの共同研究に参画し、イナゴマメのゲノムの全塩基配列を解読し高品質な遺伝子情報を得ることに貢献しました。宮城大学 植物分子遺伝育種学研究室 ( 日渡 祐二 教授 ) は、植物分子遺伝学、植物細胞生理学、発生進化学を専門分野として、食料・バイオマス増産に関わる有用形質の制御メカニズムについて基礎研究を行っており、この度の宮城大学を中心行われた共同研究の成果が、国際学術雑誌 DNA Research に 2024 年 12 月 2 日付で掲載されましたのでお知らせいたします。

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イナゴマメから抽出、世界中で利用されている食品添加物「ローカストビーンガム」
現在は全量輸入に頼っており、人工的に生産する技術開発を模索中


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イナゴマメは、主に地中海沿岸に生息するマメ科の木本植物です。その種子は重さが均一であるため、古代には分銅として用いられ、「カラット」の語源にもなりました。この種子は食用としても利用され、近年ではチョコレートの代替品として注目されています。この種子には、粘性のある多糖類「ローカストビーンガム」が含まれており、ソースのとろみ付けやゼリーの凝固剤など食品添加物として世界中で広く利用されています。

日本では食品ラベルに「増粘多糖類」として一括表示されるため、一般的にその名称を目にする機会はほとんどなく、ご存知の方も少ないのではないでしょうか。

ローカストビーンガムは食品産業にとって極めて重要な原料ですが、天然資源であるため収穫が気候変動などの影響を受けやすいという課題があります。特に食品メーカーにとっては、生産の不安定性が商品の品質低下や価格上昇につながる可能性があり、消費者にも影響が及ぶ恐れがあります。日本ではイナゴマメの栽培が難しいため、ローカストビーンガムの全量を輸入に頼っているのが現状です。この問題を解決するため、阿久津さんら研究チームはイナゴマメの細胞を利用して、人工的にローカストビーンガムを生産する技術の開発に取り組んでいます。

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