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アウディの次世代ハイブリッドシステム:MHEV plus

Digital PR Platform / 2025年1月28日 13時4分

リチウムイオンバッテリーは、LFP(リン酸鉄リチウム)を使用しており、約1.7 kWh(総容量)に相当する37 Ahの容量を持っています。最大放電出力は24 kWです。供給能力況や、出力、トルクの要件を鑑みて、このバッテリーは25度から60度の範囲で最適な条件を維持できる低温水冷回路に統合されています。AudiがマイルドハイブリッドシステムにLFPバッテリーを採用するのは、今回が初めてです。

iBRSは、エネルギー回収において重要な役割を果たします。MHEV plusテクノロジーを搭載したモデルでは、iBRSは圧力をかけないブレーキを実現し、機械式ホイールブレーキを使用せずに回生ブレーキによる減速を行います。ブレーキペダルを強く踏み込んだ場合のみ機械式ブレーキが作動しますが、この制御方法により、ブレーキフィールが悪くなることはありません。

洗練されたMHEV plusのオペレーション戦略
ハイブリッドシステムでは、バッテリーのSoC(充電率)が50~60%である状態が最も効率的であるとされています。このSoCでは、電動モーターに高い電流を供給するとともに、エネルギー回生中に高い電流を蓄えることが可能です。このMHEV plusハイブリッドシステムの目的は、電動走行距離ではなく、バッテリーを素早く放電・充電するサイクルにあります。これにより、可能な限り多くのエネルギーを回収し、それを迅速かつ効率的に、駆動用として再利用することが可能になります。

MHEV plusテクノロジーでは、制御ソフトウェアが車両の動作状態をモニタリングし、内燃エンジン、PTG、BASの最適な相互作用を実現します。同様の目的のために、2つの電動モーターの最適な使用条件や、駆動またはエネルギー回生のために必要なトルクの最適値が設定されています。さらに、バッテリーの充電状態も考慮に入れられます。目指すのは安定した運用であり、制御システムは状況に応じて作動します。追加された電動駆動装置のオペレーション戦略が、それぞれの内燃エンジンに最適化されているために、ドライビングダイナミクスを損なうことなく、可能な限り低燃費を実現します。

オペレーション戦略は、選択されたトランスミッションモードやアクセルペダルの操作量を考慮しています。例えば、走行モード「D」では、PTGによる最大18 kWの追加電力が、アクセルペダルの約80%以上、またはキックダウン時にのみ発生します。一方、走行モード「S」では、アクセルペダルの踏み込み量が少ない段階から18 kWの追加電力を利用可能です。Dモードでは、高速道路や郊外の道路を内燃エンジンで一定速度で走行する際に、PTGの電動モーターでの電力損失を防ぐため、85 km/h以上でPTGを切り離すことができます。しかしSモードでは、最大許容回転数が5,550 rpmに達するまで、PTGは常に接続された状態を維持し、あらゆる状況に即座に反応します。

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