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16の万博を含む国内外48の博覧会を訪問した万博マニアが語る 開催まで残り3か月を切った2025年大阪・関西万博の見どころ

Digital PR Platform / 2025年1月29日 14時0分

――万博グルメの思い出を教えてください

 当時はまだペットボトルがなかったので水筒を持参していたのですが、飲み干したあとは、自動販売機で前年に発売されたばかりの缶コーヒーを買って飲んでいました。甘いコーヒーで食べたおにぎりの味を今でもよく覚えています。外国の味では、マレーシア館で何度か食べたマレーシアカレー、アメリカン・パークで飲んだサンキストのオレンジジュース、日本初上陸のケンタッキーフライドチキン、エルサルバドル館の火山コーヒーが印象的でした。2020年のドバイ万博では、サウジアラビア館で香辛料入りのコーヒーを飲み、デーツ等をいただき、海外には日本にない食文化がたくさんあるのだと感じました。
 私は、海外の万博ではパビリオンスタッフに「ジャパニーズテーストプリーズ」と言って、柿の種をプレゼントしています。多くの方から喜んでいただいており、人と人との交流を円滑にするのは、やはり食なのだなと実感しています。


1970年・大阪万博をきっかけに広がったモノとは?

 1970年に開催された大阪万博をきっかけに世に広まったものとして、ワイヤレステレホン(携帯電話)や電気自動車などがあります。当時を知る藤井さんに、現在普及しているもののうち、驚いた技術やモノについてお聞きしました。

――1970年の大阪万博をきっかけに普及したモノやグルメは何ですか。

 有名なのは動く歩道でしょう。会場の空中にはチューブ状の動く歩道がめぐらされており、歩道に乗っているだけで会場の景色を見ながら遠方に移動できるというものでした。大阪・梅田にある動く歩道は大阪万博よりも先に設置されたのですが、現在のように空港などで広く使われるようになったのは万博がきっかけといっていいでしょう。「未来の歩道は、立っているだけでどこかに連れていってくれる」という期待通りになりました。
 あとは、東京ドームでも使われているエアドームです。富士グループ館とアメリカ館は、空気幕構造のエアドームの建物でした。どちらも大阪の太陽工業(株)が手掛けたものです。東京ドームは、エアドームの空気幕構造の原理が導入されています。同社の膜技術は2020年ドバイ万博でのドームや今度の万博でも幅広く使われています。
 日本館でリニアモーターカーが、東京~大阪間を約1時間で移動できる夢の乗り物として紹介されました。2005年の愛知万博でもリニアモーターカーは使われていましたが、まだ超高速の乗り物として実現されていないのが残念です。しかし、当初のアイデアや技術は現在も引き継がれているので、実現を今か今かと楽しみにしています。
 明治ブルガリアヨーグルトは、明治の社員がブルガリア館のヨーグルトを食べて感激したことがきっかけで開発されました。ブルガリア大使館と交渉し、約3年をかけて商品化にこぎつけたそうです。 ブルガリアヨーグルトのロゴは、万博のパビリオンで使われていたものがそのまま使われているんですよ。また、ベルトコンベヤーを使った回転寿司も万博がきっかけで広まったもののひとつです。万博会場を周回していたモノレールの西口駅前に「廻る元禄寿司」が出店し、大変にぎわいました。

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