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芥川龍之介の直筆資料約150点を修復

Digital PR Platform / 2024年3月28日 14時0分

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ー横浜市立大学と藤沢市が連携し、文化・芸術の振興に貢献ー



 横浜市立大学と藤沢市は、文化・芸術の振興を図ることを目的として、令和4年度に「藤沢市文書館*1所蔵の芥川龍之介*2直筆資料修復に係る協定」を締結しました。横浜市立大学国際教養学部 庄司達也教授らの研究グループと藤沢市は、この2年間で、藤沢市文書館が所蔵している芥川龍之介直筆資料約150点の修復を実施しましたので報告します。
 本資料は火災等により毀損していましたが、今回の修復により、同氏の研究に活用できることとなりました。本協定において、令和6年度以降も約150点は残されている芥川龍之介関連資料の修復を引き続き継続します。

実施内容の概要
令和4年度
[画像1]https://digitalpr.jp/table_img/1706/85699/85699_web_1.png
令和5年度

[画像2]https://digitalpr.jp/table_img/1706/85699/85699_web_2.png
※1※2別紙資料はこちらから
https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2023/20240328shojifujisawashi.html


実施された修復作業でどのようなことが発見できるのか
 本修復の主眼は、これら研究の場に資料として活用されずにきた資料群を活用可能な形状にすることで、今後の芥川龍之介研究の基盤をより強固なものとし、知られることの無かった事実への探究を容易にするということにあります。
藤沢市文書館所蔵の資料群「葛巻文庫」には焼け跡が確認されるものや、水をかぶった跡の見られるものが多くあります。これは、世田谷にある葛巻義敏(くずまき よしとし) *3氏 の自宅が火災にあったことが直接的な原因となっています。本修復では、罹災により研究の対象や素材として活用が容易でなかった資料を対象としています。
 令和4年度に100点の資料を、さらに2年目にあたる今年度は50点の資料修復を行いました。いずれも、芥川龍之介の大学時代の聴講ノートと位置づけられる資料群と考えられます。これらの修復により、芥川龍之介研究において、芥川龍之介が「知」を獲得するプロセスを明らかにする際の貴重な資料として活用されることを可能としました。また、優れた「知」の所有者としての若き日の芥川龍之介の姿を資料群から確認することは、日本近代における「知」の水準を探る行為とも連なり、近代教育史の観点からも、大いに期待されるところです。

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