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弘前大学が太宰治記念「津軽賞」第2回地域探究論文高校生コンテストの表彰式を挙行

Digital PR Platform / 2024年3月29日 14時5分

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国立大学法人弘前大学(学長:福田眞作、所在地:青森県弘前市)は3月25日、太宰治記念「津軽賞」第2回地域探究論文高校生コンテストの表彰式を執り行った。コンテストには全国から516件の応募があり、最優秀賞である津軽賞には、個人部門で市川智史さん(長岡高等学校)、グループ部門で煤田湊さん、髙橋愛果さん、大澤小梅さん(五所川原農林高等学校)らが輝いた。なお、第3回「津軽賞」は2024年秋の公募開始を予定している。




 「津軽賞」は、弘前大学の前身の一つである旧制官立弘前高等学校出身の太宰治による中期の傑作『津軽』にちなんで設立。高校生が自らの地域を探究し、自分が本当に学びたいものは何かに気づいてもらうことを目的としている。

 第2回コンテストは昨年9月から10月にかけて、個人・グループの2部門で小論文を募集。全国の高校生から516件の応募作品が寄せられた。
 受賞数は、個人部門13件、グループ部門8件の21件(うち青森県内6件)。最優秀賞である津軽賞には、長岡高等学校(新潟県)2年の市川智史さん(個人部門)と、五所川原農林高等学校(青森県)2年の煤田湊さん、髙橋愛果さん、大澤小梅さん(グループ部門)らが輝いた。
 3月25日には最優秀賞の受賞者らを弘前大学に招待し、表彰式を実施。式後にはキャンパスツアーで大学構内を巡り、大学施設や太宰治の文学碑などの見学を行った。

 個人部門で受賞した市川さんは、小学生の時から保全活動に取り組んでいる魚「トゲソ」を通し、絶滅危惧種の保全に対する教育の重要性について、従来行われてきた生息数調査や生息環境等の科学的視点だけでは不十分と捉え、「社会的保全」という受賞者による新たな視点を教育に取り入れる必要性について説得力をもって論じた。論文の該当地域だけでなく、他の地域の未来への提言にもつながる内容だと評価された。
 市川さんは「今回の探究活動では、たくさんの地域の人々の協力を得た。今後も『トゲソ』のため、『地域』のために尽力していきたい」と語っている。

 グループ部門で受賞した煤田さん、髙橋さん、大澤さんは、メロンの地域ブランド品種創出を目指す活動の中で、後継者育成、収穫量の増加という明確な目標を持って取り組んだ活動についてまとめた。新しい環境計測システムを活用し、生産量の増加に向けた最適な栽培条件を探索するという「スマート農業」の可能性を示している。栽培に最適な環境条件を自ら仮定し、その効果を検証するために手分けして環境管理を行うといった日々の努力が、結果として収穫量の増加という大きな成果の創出につながった。
 課題解決に向けて努力する姿勢を広く提示していくことは、農業のみならず地域の未来に大きく希望を与えるものであり、津軽賞にふさわしい論文であると評価された。
 受賞した3人は「今回、津軽賞を受賞できたことは大変誇りに思っている。今後も課題解決に向けて研究を進めたい」と、今後の抱負を語った。

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