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ブルー・ボンドとオレンジ・ボンド ‐ 債券におけるインパクト投資の最前線

Digital PR Platform / 2024年4月5日 10時0分

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サステナビリティのラベルが付与された債券(例: グリーン・ボンド、サステナビリティ・ボンド、ソーシャル・ボンド)は、直近5年のパブリック・デット市場におけるインパクト投資の拡大に大きく貢献してきました1 。絶対ベースの発行金額においても、債券市場全体に対するラベル付き債券市場の比率においても、これらの債券は重要な地位を占めるようになっています。特にエマージング債券市場では、ラベル付き債券市場の成長率がエマージング債券市場全体の成長率を上回るトレンドが継続しています。結果として、2023年のエマージング債券市場の新発債の約30%がサステナビリティ・ラベル付き債券となりました。これは、2019~20年には7%程度だったことを考慮すると、急速な成長と言えるでしょう2。
このような発展は、インパクト投資を実施したい投資家の投資可能ユニバース拡大に繋がっているほか、サステナビリティ関連データの測定・分析をより容易にすることに繋がっていると考えられ、インパクト投資戦略の透明性や運用上の堅確性を高めると考えられます。


[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2027/86189/180_156_20240404114230660e13963f566.png

ルイ・ブルジョワ
インパクト・マネジャー
ブルーオーチャード


インパクト投資の選択肢を広げるラベル付き債券

国際資本市場協会(ICMA)は、資本市場におけるベストプラクティスとグローバル・スタンダードの構築を促進しており、サステナビリティ・ラベル付き債券市場では、発行体がグリーン・ボンド、ソーシャル・ボンド、サステナビリティ・ボンドを発行する際に準拠すべきガイドラインや原則を提供しています。ICMAの取組みは、市場の透明性と信頼性の向上に寄与していると考えられ、インパクト投資を実施する上で重要となる「投資に明確な社会・環境問題解決の意図がある(Intentionality)」、「インパクトが測定可能である(Measurability)」、「追加的投資がなければ実現しなかったプラスの成果がある(Additionality)」という文脈の上でも重要な役割を果たしています。

ラベル付き債券は、調達資金の用途が明示的に定義されています。これは、インパクト投資家が、デューデリジェンス実施時に自身のインパクト投資目的に合致するか否かを確認する上で有益な情報と言えます。ラベル付き債券が有するこのようなリングフェンシング(企業の資産や利益の一部を分離すること)要素により、投資家は企業や国が実施する特定のプロジェクトに対して投資することも可能となっています。

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