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【名古屋大学】紙とともに去りぬ ~怒りを「書いて捨てる」と気持ちが鎮まることを実証~

Digital PR Platform / 2024年4月10日 14時5分

これは、ビジネスシーンで怒りを感じたときに、メモを取るようにして怒りを書き出し、捨てることでその場の怒りを抑えることなどに応用できると考えられます。
今後、紙だけでなく、電子メールや電子ファイルのようなデジタルの媒体でも同様の効果が得られるのか検証する必要があります。



【用語説明】
注1)怒り得点:
多くの怒り研究で用いられる指標を採用した。怒りを表すとされる5つの形容詞(「怒った」「敵対心のある」「むかむかした」「煩わしい」「いらだった」の5項目であり、6件法で主観的な評価を測定するものであった(1=まったくあてはまらない、6=非常によくあてはまる)。5項目の内的整合性が高かったため、これらの平均を怒り得点とした。また、怒りのことを聞いているのがわからなくするために、「明るい」「おおらかな」「陽気な」の3項目の形容詞についても回答させた。



注2)再評価:
情動を誘発した出来事や状況の解釈を変える試み。たとえば、混み合う電車内で足を踏まれて怒りを感じたときに、高齢者がふらついて足を踏みつけてしまっただけと解釈を変えるなど。



注3)自己距離化:
第三者の視点から行う反すうであり、たとえば怒りが生じた自身の体験を三人称(彼、彼女など)で記述したり観察者の視点から視覚的にイメージしたりすること。



注4)はきだし皿:
愛知県の清洲山王宮 日吉神社で行われているもので、自分の捨てたい思いを念じ封じ込め、境内の所定の場所で割ることで、その気持ちを捨て去ることができるというもの。



【論文情報】
雑誌名: Scientific Reports
論文タイトル:Anger is eliminated with the disposal of a paper written because of provocation
著者:Yuta KANAYA, Nobuyuki KAWAI
DOI: 10.1038/s41598-024-57916-z
URL: https://www.nature.com/articles/s41598-024-57916-z.


▼本件に関する問い合わせ先
名古屋大学広報課
TEL:052-558-9735
FAX:052-788-6272
メール:nu_research@t.mail.nagoya-u.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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