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学習院大学から大学発ベンチャー企業「株式会社MitoGenic(マイトジェニック)」が誕生~老化に関連したさまざまな疾患の治療や創薬など、ミトコンドリア研究成果の社会実装を目指し、国民の健康と長寿に貢献~

Digital PR Platform / 2024年4月23日 20時5分

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学習院大学(東京都豊島区/学長:遠藤久夫)の理学部生命科学科柳 茂(やなぎ しげる)教授研究室がミトコンドリア研究成果を基に、ベンチャー企業 株式会社MitoGenic (東京都新宿区/代表取締役:⾕若慶⼈)を設立しました。老化に関連したさまざまな疾患の治療や創薬など、ミトコンドリアの研究成果の社会実装を目指し、今後も加速していく超高齢社会における健康寿命やQOLの向上に貢献します。




【設立の背景】
ミトコンドリアは私たちが生きていくために必要なエネルギーを産生する重要な細胞小器官です。ところが、加齢や何らかの原因でミトコンドリアの機能が劣化すると、有害な活性酸素種を撒き散らして老化や老化に関連したさまざまな病気を誘発することが知られています。現在、世界中でミトコンドリアを標的にした治療薬の開発が盛んに研究されています。

柳教授は日本を代表するミトコンドリア研究者の一人です。柳教授を中心とする研究チームはこれまでミトコンドリアの機能を正常に保つ酵素(MITOL)を発見し、MITOLが加齢によって減少することが、認知症や心臓疾患などの原因の一つであることを明らかにしました。今回、柳教授らはMITOLを活性化する化合物の同定に成功し、これらの化合物が老化に関連したさまざまな疾患の治療に有効であることを見出しました。

このミトコンドリアの研究成果を社会実装に繋げるために柳研究室がベンチャー企業「株式会社MitoGenic」を設立しました。

学習院大学では中長期計画「Gakushuin U.Grand Design 2039」において、「学習院大学ソーシャル・イノベーション・エコシステム推進事業」を実施しています。優れた研究力を基に、学内外の様々なステークホルダーと連携することで生み出された革新的な手法により、社会課題の解決を推進する事業です。学習院大学と産学連携協定を締結したTLO(技術移転機関)である株式会社キャンパスクリエイトとともに、学内の研究シーズを発掘しベンチャー企業設立を支援しました。

【今後の取り組み】
株式会社MitoGenicのミトコンドリア創薬の研究は始まったばかりです。これまでの独自の研究成果を基に開発した薬は他に類を見ないオリジナリティを有していますが、まだまだ実験データが不足しているのが実情です。また、創薬開発の資金も絶対的に不足しています。今後は、多くの研究者と共同研究を進めながら薬効データを蓄積すると共に、国の支援や製薬企業との共同開発、ベンチャーキャピタルの支援を要請したいと考えています。

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