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プライベート・エクイティ・ポートフォリオにおける継続ファンド戦略の役割

Digital PR Platform / 2024年5月7日 14時55分

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継続ファンドは、プライベート・エクイティ全体の中でも特徴的な資産クラスとして位置づけられます。



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デビッド・グリン
シニア・インベストメント・ディレクター、
プライベート・エクイティ


プライベート・エクイティの投資家は、パフォーマンスを最大化するための革新的な方法を常に模索しています。継続ファンドまたはGP主導取引は、そのリターンの可能性と流動性を生み出す能力から、過去10~15年をかけて進化し、プライベート・エクイティ投資における恒久的な柱になりつつあります。この資産クラスとしての成長が、プライベート・エクイティ・ポートフォリオの中で継続ファンド戦略をどのように分類し、資産配分を行うか、という議論を投資家の間に巻き起こしています。

継続ファンドは、LPセカンダリーや共同投資と複数の共通の特徴を有しているにもかかわらず、固有の資産クラスとして位置付けられています。継続ファンドは、その特徴となるゼネラル・パートナー(GP)による慎重なポートフォリオ構築、およびGPと投資家間の強い利害の一致に加え、そのような投資機会を引き受け投資する専門チームにより、低リスクのプロファイル、短期間での超過収益の可能性といった、差別化された価値を提供します。


継続ファンド vs LPセカンダリー投資および共同投資

GPが既に所有する資産の取得を伴うという点で類似しているため、リミテッド・パートナー(LP)は、継続ファンドを従来のLPセカンダリー投資の視点から見ることがよくあります。しかし、この視点だけではいくつかの重要な違いを見落としています。


継続ファンドを活用することで、GPは高パフォーマンスの資産や資産プールを元のファンドの存続期間を超えて保有することが可能となります。これは、継続ファンドという新たなファンドを設立し、優良資産を購入し、更なる成長やM&Aを推進するためのフォローオン資金を調達することで実現します。元のファンドの既存LPは、継続ファンドへ投資をロールするか、持ち分を売却し、流動性を確保するかを選択できます。


通常、様々な成熟段階にある多様な資産が含まれるLPセカンダリー投資とは異なり、継続ファンドは選択した一部の資産に焦点を当てます。これにより、GPが資産に関する深い知識を持ち、継続的に価値を付加することができるため、リスクの軽減に役立ちます。また、継続ファンドはGPのコミットメントを新しいコストベースに再調整しますが、LPセカンダリー投資では、既存のキャリー・ウォーターフォール制度をそのまま利用することになります。

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