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油脂を使ったレディトゥイート (fatty-RTE) 食品の多用が健康リスクを高めることを日本で初めて明らかに--家庭外で作られた食品や料理はその質と不足栄養素の補完が鍵となる

Digital PR Platform / 2024年6月20日 14時5分

(7)用語解説
*1 トランス脂肪酸:トランス型の非共役炭素―炭素二重結合を持つ脂肪酸で、工業的に作られた硬化油を用いたマーガリン、ショートニングなどや高温で揚げた油に含まれる工業由来のものと、反芻動物の肉や乳・乳製品に含まれる天然由来のものがあります。工業由来のトランス脂肪酸は、がんや動脈硬化症などのリスクを著しく高めるため、WHOは2023年までに世界からトランス脂肪をゼロに!という取り組みを展開してきました。

*2 The Japan Diet:日本動脈硬化学会が推奨する動脈硬化予防に役立つ食様式です。①肉の脂身、動物脂、鶏卵、清涼飲料や菓子などの砂糖や果糖を多く含む加工食品、アルコール飲料を控え、②魚、大豆・大豆製品、緑黄色野菜を含めた野菜、海藻・きのこ・こんにゃく、未精製穀類や雑穀を積極的にとり、③精製した穀類を減らして、未精製穀類や雑穀・麦を増やし、④甘味の少ない果物と乳製品を適度にとるように食材を取り揃え、⑤減塩して薄味で食べます。

*3 EPA:イコサペントエン酸、植物由来のオメガ3系必須脂肪酸であるα-リノレン酸から体内で合成されますが僅かであるため、必須脂肪酸とみなされています。脂質合成を抑えトリグリセライド(中性脂肪)の分解を促進する作用があります。EPAから産生される生理活性物質には動脈硬化や炎症を予防する作用があります。青背の魚に多く含まれています。

*4 DHA:ドコサヘキサエン酸、EPAから体内で合成されますが僅かであるため、必須脂肪酸とみなされています。EPAと同様の作用のほかに、脳内の細胞膜に多く含まれるため認知症予防効果が注目されています。

*5 レディトゥイート食品ready-to-eat (RTE) food:ファストフード、持ち帰り食品・料理、飲食店の料理などのように、食事を用意する人が食材を洗う、切る、加熱、味付けなどの調理の手間を掛けずに、そのまま食べることができる調理済み食品や料理のことを指します。

*6 ultra-processed food ウルトラプロセストフード(超加工食品):食品を工業的加工の度合いで分類した場合に、最も加工程度が高いランクに入る食べ物を指し、砂糖、油脂、塩、酸化防止剤、安定剤、乳化剤、保存料などの他、家庭での料理には使わない添加物や成分・材料が多く含まれる食品のことをいいます。常温、冷蔵、冷凍で長期保存できる調理済み食品も含まれます。

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