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日本の平均寿命発表!長寿と短命、その差は食生活。真打は『魚のタウリン』と『大豆のイソフラボン』

Digital PR Platform / 2024年7月30日 15時0分

●検証されてきたタウリンとイソフラボンの効果
「高血圧予防」
チベットやネパールなど、ヒマラヤの山岳民族の人々は血圧が非常に高い傾向があり、多くの人が脳卒中や心筋梗塞で亡くなります。原因のひとつが、タウリンをほとんど摂取しないこと。川があり、川魚はとれますが、宗教上の理由から魚を食べないのです。一方で彼らは日常的にバター茶を飲みます。バター茶には塩が入れられており、1日の塩分摂取量が18グラムにも及びます。それもあり、高血圧に陥りやすいのです。
彼らにタウリンの粉末3グラム=3000ミリグラムを2カ月間飲んでもらったところ、最高/最低血圧153/93が同138/84まで下がるという結果が出ました。このように、タウリンには血圧を下げる効果があるようです。(家森幸男, 大豆は世界を救う, 法研, 東京, 2005, 186)

「心筋梗塞」
世界各国の心筋梗塞による死亡率と魚食の相関を調べたところ、魚を食べる国や地域ほど心筋梗塞の発症率が低いことがわかりました。比較的魚を食べる日本人の心筋梗塞の発生率は非常に低く、先進国中ではもっとも低い国でした。次いでヨーロッパで魚をよく食べる、スペインやポルトガルが低く、魚をあまり食べないイギリスやフィンランドでは心筋梗塞の発生率は高くなっていました。
イソフラボンも心筋梗塞のリスクを下げます。大豆を多く食べる日本人、中国人、スペイン人、ポルトガル人は心筋梗塞での死亡率が低いことがわかっています。魚も大豆も善玉コレステロール=HDLを増やします。その結果、血管の劣化が抑制され、動脈硬化が原因の病気が発生しにくくなるわけです。

「脳卒中」
脳卒中は人間に特有の病気で、実験に使うラット(白ねずみ)では起きない病気です。そこで、岡本・青木(1963)によって血圧が高めのラットを交配し、高血圧を確実に発症するようになった高血圧自然発症ラット(SHR)を自然死するまで観察し、剖検で少しでも脳血管障害のあった親の子孫を交配し続けて、ついに遺伝的に確実に脳卒中を起こすラットを開発しました(1974)。この脳卒中ラットに1%(味噌汁程度の辛さ)の食塩水を与えると、生後3か月ほどで全例脳卒中を発症しました。塩分の摂取量が多い東北地方でも脳卒中は多く、塩分が脳卒中の引き金を引くのは間違いありません。
しかし同じ量の塩分を与えても、脳卒中ラットに魚粉を餌に混ぜて食べさせると脳卒中になりません。魚に含まれるタウリンが血圧を下げ、脳卒中を予防するのではと考えられます。
Yamori, Y., et al, Jpn. Circ. J. 38, 1095-1100, 1974./Okamoto, K., et al, Circ. Res. 34/35, 143-153, 1974./Yamori, Y., et al, In: Lovenberg, W., Yamori, Y., eds., Nut. Prev. Cardiovasc. Dis. Academic Press, Orland, 37-51, 1984./Yamori, Y., In: de Yong, W., Ed., Handbook of Hypertension Vol. 4: Experimental and Genetic Models of Hypertension, Elsevier, Amsterdam, 240-255, 1984.

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