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日本の平均寿命発表!長寿と短命、その差は食生活。真打は『魚のタウリン』と『大豆のイソフラボン』

Digital PR Platform / 2024年7月30日 15時0分

「脳への影響」
魚と大豆をよく食べる人は、血中に葉酸が増えます。葉酸は認知症と関係があると考えられています。
アメリカやカナダでは、1998年から葉酸を法律でパン類に添加しています。
(JAMA Intern Med.2017;177(1):51-58. doi:10.1001/jamainternmed.2016.6807) 
その結果、高齢者が増えているにもかかわらず、高齢者が認知症にかかる割合が減っています。オックスフォード大学の研究で、葉酸を与えられた高齢者は、脳の萎縮、特に記憶に関係する海馬の萎縮が抑制されることがわかりました。(Douaud G, Refsum H, de Jager CA, et al. PNAS 110 (23) 9523-9528, 2013.)
魚と大豆を食べると葉酸が増え、葉酸が脳を守るのです。
魚は海藻を食べることから、もしかしたら魚のタウリンは海藻由来かもしれないという推測のもと調べたところ、タウリンの含有率が高い海藻もあることがわかりました。菜食の戒律で魚が食べられない人も、紅藻類の海藻からでもタウリンをとることができます。
最近はミドリムシなどの微細藻類という小さな藻類にも注目が集まっています。こういった微生物にもタウリンが含まれている種類があり、栄養補助食品としてとることができます。

●同じ沖縄の人でも移住したら寿命が縮んだ! その原因は・・・塩分量
同じ沖縄の人でも、ブラジルに移民した沖縄の人たちとの平均寿命が、沖縄県に住みつづけた沖縄県民よりも17年も短くなるという研究結果もありました。この原因は食事の違いでした。
各国の10万人あたりの脳卒中による死亡率を調べた調査では、塩分をとる国や地域ほど死亡率が高いことがわかりました。1日の塩分摂取量が7グラムを超えると、脳卒中で死亡する人は増えます。
塩分摂取量が東洋でもっとも少なかったのは、中国の広東地方の人たちでした。1日たった4.5グラムしか摂取していません。広東や香港の人たちは海に面しているため、魚を食べます。気候が温暖なので魚を塩漬けなどの保存食にせず、すぐに食べます。食べ方も寄生虫の害を防ぐため全体を加熱する蒸し料理が多く、焼き魚に比べて塩分をあまりとりません。それが塩摂取量の少ない理由です。
ブラジルと違い、ハワイに移住した日本人は1980年代に世界一の長寿となりました。ハワイの日本人は魚と大豆をよく食べ、ポリネシアの人がタロイモの葉で食材を包み、たき火の下に入れて蒸し料理をしていたのに学び、日本から持ってきた蒸し器を家庭で活用した蒸し料理が多いという特徴があります。彼らの1日の塩分摂取量はわずか6グラムで、タンパク質量もしっかり摂っていました。
また果物をたくさん食べるため、ビタミンEの血中濃度は日本人の2倍でした。認知症も寝たきりも少ないこともわかりました。
日本人の健康は和食が守っていると言ってもいいでしょう。1日に魚を80~100グラムか、大豆60グラムどちらかを摂ることで、心疾患のリスクを下げることができます。
ただ、和食にも欠点があります。塩分が多いこととタンパク質が少ないことです。現在でも7~8割の日本人が1日10グラム以上の塩分を摂っています。塩ではなく、だしのうま味や、お酢、香辛料などを上手に使って、塩分を減らす努力が必要です。
タンパク質を摂るには乳製品が優れています。欧米の人はチーズを食べるのでタンパク質はたくさん摂っていますが、チーズでは塩分も同時に摂ってしまいます。塩分を減らすことを考えれば、牛乳やヨーグルトといった形で食べるのがおすすめです。和食+乳製品で認知症が少なくなるという九州大学の久山研究もあります。
●地中海食と和食は、血圧も、食欲も調節する
欧米で健康的な食事として注目されているのが地中海食です。そこで和食と地中海食、一般的な西洋食とを比較。和食も地中海食も伝統食のため、塩分が多いのが特徴です。その点では現代の西洋食の方が塩分は少ないのですが、なぜか和食と地中海食の方が心筋梗塞や脳卒中が少ないのです。それは、塩分を排出する果物や野菜をたくさん摂っているから。野菜や果物によってカリウムを大量に摂取でき、体内からナトリウムを排出しやすくなり、結果血圧が下がります。
和食は地中海食ほど野菜や果物を摂りませんが、代わりに大豆食品を食べるため、大豆に多いカリウム・マグネシウムが塩分(ナトリウム)の害を抑えてくれます。
それにイソフラボンが女性ホルモン様作用で食欲を抑制してくれます。また魚に含まれるヒスチジンも脳に入るとヒスタミンとなり、食欲を抑えます。
魚と大豆を食べるおかげで日本人は食べ過ぎを抑えられ、肥満にならずに済んでいるのです。和食のおかげで、脂肪の摂取量が少ない日本人は肥満度が低く、国別に並べると182番目になります。魚を食べ、大豆やナッツ類を食べる食事は、縄文時代から続く日本人の食の骨格であり、現代でも縄文時代の食事を日常的に食べられる国は日本以外にあまりありません。
伝統的に健康的な食文化に恵まれた日本。この恩恵や祖先たちの学びを活かして、日本人の健康寿命をこれからも延ばしていきたいですね!



本件に関するお問合わせ先
大正製薬株式会社 メディア推進部 03-3985-1153
白鞘 敬文 t-shirasaya@taisho.co.jp
梶田 寛文 h-kajita@taisho.co.jp


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