6月の炎上分析データ公開!炎上件数、97件(調査対象期間:2024年6月1日~6月30日)
Digital PR Platform / 2024年8月1日 12時33分
また下図のグラフには記述がありませんが、売上高約7千億円、従業員数約1万人といった大企業の炎上事案も確認されました。
[画像23]https://digitalpr.jp/simg/2393/92724/700_433_2024080110262866aae44486b66.png
■分析コメント
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授 山口 真一氏
6月に大きな話題となったのが、Mrs. GREEN APPLEの新曲「コロンブス」のMVでした。MVでは「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現」が含まれており、多くのネットユーザーから人種差別的な表現が含まれていると批判されました。BBCなどの海外メディアにも取り上げられ、大炎上となりました。
本炎上からはいくつか重要なポイントを学べます。
①多様な人々を集め、心理的安全性を確保したうえでコンテンツの制作を行う
性別・年齢・人種について多様な人を集めてコンテンツを制作するだけでなく、どのような属性の人でも発言できるような空気を醸成することが、リスクを軽減します。
②シミュレーションをする
コンテンツ制作中にシミュレーションを実施し、批判ポイントの洗い出しをしておくことが重要です。
③組織はアーティストなどの個人を守る
本件はコカ・コーラのキャンペーンソングであり、企業や事務所など多くのステークホルダーが関わっています。アーティストやクリエイターは目立つ存在であり、批判の的になりがちですが、炎上には組織として対応し、アーティストやクリエイターを守る姿勢を示すことが大切です。
④差別表現は迅速に謝罪することが重要
今回は制作中に差別表現に気づけなかったことで、早々に海外メディア等にも取り上げられました。しかしながら、炎上発生後数時間後にはMVの公開停止・謝罪文の公開を行ったことで、炎上は収束へ向かいました。
■(参考)分類基準
1.分類基準(炎上の主体)
抽出したデータは以下の表1に基づき分類しました。
(表1)分類基準(炎上の主体)
[画像24]https://digitalpr.jp/table_img/2393/92724/92724_web_1.png
参考:山口真一(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授):
『ネット炎上の研究「炎上の分類・事例と炎上参加者属性」』、 出版記念公開コロキウム用資料、2016
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