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《“魚食危機”生態系の変化で魚が食べられなくなる!?》 COP29開催でも話題!気候変動の影響により大きく変化する海洋事情! “未来の魚食”や回転寿司業界を持続していくための「くら寿司」の取り組み

Digital PR Platform / 2024年8月20日 14時0分

――海洋や自然を守っていくために、企業や消費者が留意すべきことは何でしょう。
 大量の商品に囲まれて都市で暮らす人々には、海の温暖化の危機感が伝わりづらいかもしれませんが、今まで獲れていた魚がどんどん獲れなくなっていることは事実であり、地域にとっては大きな問題です。企業は、地域の自然が維持される方法で商品を流通させ、購買が起きる仕組みづくりが必要です。消費者が今日からできることといえば、自然に配慮した商品を選んで買うということです。ある意味、購買という行為は選挙みたいなものですよね。買えば買うほどそこにお金が流れて、持続的な産業になっていく。きちんと商品を選び、企業を応援することこそ、消費者ができる自然への貢献だと思います。

※環境DNA調査とは…川や土など、その環境で生息する生物由来のDNAからその地域、水域に生息する生物の種類組成の全体像を把握する調査。


[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2647/93473/150_201_2024081915111666c2e20480511.jpg

東北大学大学院生命科学研究科 教授 近藤倫生(こんどう・みちお)氏
京都大学理学部卒業、京都大学理学研究科博士後期課程修了(博士(理学))。日本学術振興会PD、龍谷大学理工学部講師、准教授、教授を経て、2018年4月より現職。
環境DNA学会(2018年設立)初代会長。日本生態学会宮地賞(2004年)、日本数理生物学会研究奨励賞(2009年)、Akira Okubo Prize(2011年、日本数理生物学会・Society for Mathematical Biology)、文部科学大臣表彰若手科学者賞(2013年)受賞。





「5年間で獲れる魚種が大きく変化」
予測不能な魚種の変化への対応と“一船買い”契約
日々漁師と共に活動されている愛媛県漁業協同組合魚島支所の塩見さんに、実際の漁場でどのような事象が起こっているのか、また漁場の変化に対してどのような対策を考えているか、お話を伺いました。

――近年、魚島で獲れる魚に変化はありますでしょうか。
 これまで魚島で獲れる魚の1位は真鯛、2位はカレイ類でしたが、直近2年ほどは瀬戸内海で獲れなかったハマチが増えて2位の漁獲量となるなど、獲れる魚の種類が変化しています。海水温の上昇に加え、海の生き物のエサになるプランクトンの成長に必要な窒素やリンなどが減り、5年ほど前から海底にいるエビ類・マコガレイ・タチウオなど価格の高い魚介類が獲れなくなり、漁師の収入は減少傾向にあります。

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