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安蘭けい&浦井健治が豪華共演陣と「カム フロム アウェイ」で届ける慈愛と希望のハーモニー!【若林ゆり 舞台.com】

映画.com / 2024年3月8日 15時0分

 ダイアンはいままで生きてきた道を別に後悔はしていないけど、夫と別れて息子も独り立ちして、自分の時間になったときに「新しい何かを見つけよう」と思う。そこでまた恋をする、すごく素敵な人生。ただ、タイミングが「こんな悲惨なときに出会ってしまった、私たちは幸せだけど現実は……」みたいな。人生の表裏があって、そこがまたすごいなと。一方で、ケンちゃんと(田代)万里生くんが演じるのは、これをきっかけに終わっていくカップル。そのふたつのカップルが、対比みたいになっているのね。

浦井:偶然なんですけどトウコさんと僕の役は、ポジティブな方向性のベクトルをもつふたりなんです。いろんな人生がクロスしていくなかで「人生はいつだってやり直せるし、いつだって新しいことに出会えるんだよ」というエネルギーになっていく。僕の役、ケビンTは環境エネルギーの会社を経営していて、社会や人々のために「これから何ができるのか」と考えているんですね。そこを大事にすると、起承転結の着地点が、すごく切なくもあり、豊かになっていくんじゃないかなと思っています。トウコさんと禅さんのロマンスは、すごく初々しい(笑)。なんか青春している感じ(笑)。

安蘭:青春感出てる? 無理やり言わせた(笑)?

浦井:本当に出てますよ!

安蘭:枯れゆく人生のなかでまた見つけた、一輪の花みたいな。いくつになっても出会うんだなと、元になったドキュメンタリーを見て涙が出ました。こんなこともあるんだって、これを見た女性たちに希望を与えたいですね。

 人種も立場も宗教も超えた愛と思いやりと希望の物語は、いまだからこそ観客の心に強く響くはず。

浦井:惨劇の後の5日間、途方に暮れながらみんなでどうやって支え合い、生きることを選択していったのか。いま、日本も含め心を痛めるさまざまなことが起こっているなかで、これだけ心温まるミュージカルはなかなかないし、見てくださる方たちにとって希望の星になるはず。初演のハードルは高いのですが、稽古の現場自体が温かいな、豊かだなと感じるいまなので、ぜひこの温かさを客席で体感して、楽しんでいただければうれしいです。

安蘭:日本って、やはり助け合う文化じゃないですか。絆を大事にする。奇しくもお正月に震災があったり、2日目は飛行機事故があったりして、このストーリーをミュージカルで届ける意味がいま、めちゃめちゃ生まれているなと感じているので。見た方がいい(笑)。絶対に楽しめると思うな。それに尽きます!

 ブロードウェイミュージカル「カム フロム アウェイ」は3月7日~29日に東京・日生劇場で上演される。その後、4月4日~14日に大阪・SkyシアターMBSで、4月19日~21日に愛知・愛知県芸術劇場 大ホールで、4月26日~28日に福岡・久留米シティプラザで、5月3日~4日に熊本・熊本城ホール メインホールで、5月11日~12日に群馬・高崎芸術劇場 大劇場で上演の予定。詳しい情報は公式サイト(https://horipro-stage.jp/stage/comefromaway2024/)で確認できる。

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