1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

【第2回新潟国際アニメーション映画祭】グランプリはカナダ作品「アダムが変わるとき」、「アリスとテレスのまぼろし工場」が傾奇賞

映画.com / 2024年3月20日 21時0分

 また、授賞式では技術的貢献に対するアワード大川博賞と蕗谷虹児賞の贈賞も行われた。

 スタジオに贈られる大川博賞は、「映画大好きポンポさん」を手がけたCLAP、クリエイター(アニメーター/美術/脚本)に贈る蕗谷虹児賞は、「アリスとテレスのまぼろし工場」の東地和生氏(美術監督)、「君たちはどう生きるか」の本田雄氏 (作画監督)、「かがみの孤城」の丸尾みほ氏 (脚本)がそれぞれトロフィーを受け取り喜びを語った。

 CLAPの松尾亮一郎氏:「映画制作を中心に作ったスタジオですので、こういう場で評価いただけたことが励みになる。現在『映画大好きポンポさん』の平尾隆之監督と新作を作っていますし、別の監督とも新作を作っています。今後名前を憶えていただけるとうれしい」

 東地和生氏:「当たり前の話ですが背景美術はたくさんのスタッフがいて、オーケストラにたとえると私は指揮者でひとりひとりの演奏があってなり立ちます。私のもとで背景を書いてくれたスタッフ、素晴らしい作品に出会わせてくれた方々にも感謝します」

 本田雄氏:「足掛け7年かかって、宮﨑さんのこれが最後の作品だとの覚悟のもと、出来たアニメ映画です。宮﨑さんと机を並べる仕事は緊張感のある現場でしたが、できるだけ宮﨑さんの意向に沿ったものにしたかった。7年かけると、終わった感激とともにさみしい気持ちになる感慨深い作品になりました。宮﨑さんが最後の覚悟で作ったのは間違いないですが、きっとまた次回作がなにかあるんだと思います。その時は僕もぜひ力になれたら」

 丸尾みほ氏 :「昨年は海外のいろいろの国で上映していただく機会に恵まれた。現地の方とお話をして、日本と同じようにどこの国でも居場所のない子供たちは少なからずいることを知った。映画を見ることで何かが解決するのは難しいと思いますが、仲間がいる、助け合えることはすばらしいこと。辻村深月さん原作のこの映画を世界中に見てほしい」

 審査員長のノラ・トゥーミー監督は「皆さんの映画はスクリーンから私たちの心をつかみました。アニメーションという美しく、世界的な芸術形態に携わるものとしてとても誇りに感じています。皆さんの作品はアニメーションの未来に希望をもたらします。観客と作品を楽しむことは格別な体験です。次にどんなものが作られるか楽しみにしています。開催から2年目ですが既に世界中の映画製作者、観客に新潟の映画祭は創造性と文化のつながりをもたらす存在として認識されています。来年の映画祭が楽しみです」と総評し、映画祭主催者、スタッフ、観客にも感謝を述べた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください