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【後編】「ラヴィット!」で話題“ヨギソダイブの通訳さん”は何者か? 取材したら波乱万丈な人生で面白かった話

映画.com / 2024年3月26日 8時5分

 ――ネットスラング的に言うと、現場で成長した「野生の通訳」として業界へ入り、さらに現場でキャリアを積んでいったんですね。

 いい! 野生の通訳! すごいネーミング。そうですね、本当にそうです。もうとにかく私は現場ごとに求められることをやっていって。韓流ブームのおかげで通訳の仕事もすごく増えました。

 ――なるほど、やはり「冬ソナ」での韓流ブームがあらゆる意味で転機だったと。

 ただ、いろんな仕事をしていましたが、その間もずっと思っていたことは、女優をやりたい、演劇をやりたい、ということ。「そとばこまち」の大阪時代などにも番組や作品に出演していましたし、ちょろっとタレント業などもやっていましたが、いろいろなところで「お仕事は何を?」と聞かれた時、「女優です」と言いたいのに、胸を張って言えない。どうしても悔しさがありました。通訳も司会も全部大好きな仕事ですが、やっぱり女優として芝居をやりたかったんです。

 「男はつらいよ」ミュージカルの経験も影響し、2002年から少し経って、女優・芝居とまた向き合うことにしました(編集部補足:03年から劇団ユニークポイントに所属し、04年には崔洋一監督・ビートたけし主演作「血と骨」に出演)。

 演劇界でも、日韓交流が盛んになり始めました。所属している劇団や、個人でも韓国の作品を日本に呼んだり、日本の作品を韓国に紹介したりと、フェスティバルプロデュースやコーディネートもやり始め、そこで自ら通訳・司会・出演も全部担当するようになりました。すると、面白いことが起き始めたんです。

●女優だからというこだわりを捨てたら、女優への道がひらけてきた “今の仕事にモヤモヤしている人”に、勇気を与えるエピソード

 ――“面白いこと”とはなんでしょうか?

 通訳で現場に入ると、女優だったらなかなか出会えない大御所さんと、どんどん出会えるようになっていったんですよ! 演劇界の大芸術家先生とか。英語の通訳もしていたので、ワーナー・ブラザースの会長通訳だとか。

 ――なるほど。それはまた大きな仕事に繋がりそうな人脈ですね。

 それで、ふと「全部楽しもう!」と思ったんです。「私は女優だから」みたいな気持ちを捨てて、「通訳・司会・翻訳・ナレーション・女優・タレント、全部をウェルカムでやろう!」って。そうしたら、景色が変わったんですよ、もうあっという間に、自分でもすごいなと面白く思うくらい。

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