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黒沢清監督が語るアジア・フィルム・アワードの思い出 共同製作、新作映画、今後の展望についても明かす

映画.com / 2024年4月9日 10時0分

 もちろん、チャンスがあれば作りたいですね。「一九〇五」は本当にやりたかったんですが……まさに香港と日本でやることができればいいなと思いました。日本映画はたくさん作られていますが、ご存知のようにあまりお金がない。映画には資金が回ってこない国なので、資金面も含めて、色々なアジアの国と一緒になることで、誰も見たことのないような映画を作ってみたいなと思います。

――今年は、新作が3本もあります。偶然でしょうか?

 たまたまです。何年も前からやろうとして、なかなかできなかった企画が昨年できたことで、重なっちゃったんですね。

――しかも、3作品の方向性が異なっています。フランスが舞台の日仏合作映画(「蛇の道」)、中編の日本映画(「Chime」)、長編の日本映画(「Cloud クラウド」)。ひとりの監督が1年でこれらを発表することは、本当に奇跡だと思っています。

 いやいや、まさか同じ年に3本をやるとは思わなかったんです。大変でしたけど、やればできますね。脚本もだいぶ前からあったんです。思えば昔の監督は年間5本撮ったりする人もいましたよね。今は1本1本をすごく大切にしている。撮り終わったら、ちゃんと宣伝したり、映画祭に行ったり、1本の作品にものすごく時間をかけるという風潮です。それはそれで素晴らしいんですが、昔の監督は1本を撮ったら、すぐに次を撮っていましたよね。

――最後の質問ですが、今後何か挑戦したいテーマがございますか?

 具体的にやりたい作品はたくさんあります。ただ、去年は撮り過ぎたので、次の作品は少しゆっくり考えてみたいなと思います。時代劇を撮ってみたいですね。「スパイの妻」も現代劇ではないですが、もっと前の……いわゆるチャンバラとか入れていた、日本のコスチュームプレイですね。そういう伝統がありますので、ああいう時代劇に一度挑戦してみたいとは思っています。

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