1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

中国の経済成長を支える、縫製工場の若き出稼ぎ労働者たちのエネルギーを映す「青春」 ワン・ビン監督に聞く

映画.com / 2024年4月21日 8時0分

 私は長く中国に暮らし、様々な国と共同制作しました。そこで感じたのは、文明というのは一つだということ。二つに分かれているということはないと思うのです。もちろん地域的な文化の違いはあります。その地域の文化の違いは重要ではないとは言いませんが、スタンダードではないのです。映画も同じです。映画の価値観、映画人の関係は、中国だから、ヨーロッパだからという地域的なものには左右されないと思います。ですので、この文化の人々のものの見方が正しい、正しくない、ということはありえないのです。ひとつの基本的な文明のスタンダードがあり、その中でものを考えるべきだと思っています。

――中国であなたの作品が公開されることを望んでいますか?

 政治的なイデオロギーとして、実現は難しいでしょう。中国のインディペンデントのドキュメンタリーは制約を受けています。今、その状況に対抗することはできません。でも、この環境に順応してしまうこともよくありません。私ができることは、自分の考え、思いに従って映画を撮っていく、そういうことだと思います。

――日常の息抜きや娯楽として劇映画やエンタテインメント作品を見ることはありますか?

 私はどんなジャンルの映画も好きで、何でも見るんです。でも、何を見てもドキュメンタリー作家として、自分の映画をどのように撮るのか、撮るべきかを考えてしまいますね(笑)。私は20年間、これまでドキュメンタリー作家としてやってきましたが、近年自分の生活にも変化が起きたので、ドキュメンタリー以外の作品も手掛けることになるかもしれません。フランスに行ってからはアート系の作品、ビデオインスタレーションなども手掛けるようになりました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください