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「幸福なラザロ」監督の新作は墓泥棒たちの数奇な物語 「墓泥棒と失われた女神」7月19日公開

映画.com / 2024年4月26日 9時0分

写真

(C) 2023 tempesta srl, Ad Vitam Production, Amka Films Productions, Arte France Cinéma

 「幸福なラザロ」を手掛けたアリーチェ・ロルバケル監督の最新作「La chimera(原題)」が、「墓泥棒と失われた女神」の邦題で、7月19日から公開されることが決定。あわせて、ティザービジュアル、30秒予告、場面写真が披露された。

 フェリーニ、ビスコンティなどの豊かなイタリア映画史の遺伝子を確かに受け継ぎながら、革新的な作品を発表し続けているロルバケル監督。カンヌ国際映画祭において「夏をゆく人々」がグランプリ、「幸福なラザロ」では脚本賞を受賞。マーティン・スコセッシ、ポン・ジュノ、ソフィア・コッポラ、グレタ・ガーウィグ、アルフォンソ・キュアロンらがファンを公言し、製作のバックアップに名乗りをあげるなど、世界中の映画人がその唯一無二の才能に惚れこんでいる。

 第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、第95回ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画トップ5に選出された本作は、「パラサイト 半地下の家族」「燃ゆる女の肖像」「TITANE チタン」などのアカデミー賞や世界三大映画祭受賞作を次々と世に送り出してきた気鋭のスタジオ・NEONが北米配給権を獲得。海外メディアからも「生と死の境界を驚くほどしなやかに描いた、風変わりでロマンチックな物語」(Variety)、「★★★★★。失われた愛を描いた魅惑的なファンタジー。その冒険は生命力にあふれている」(The Guardian)と絶賛の声が相次いでいる。

 80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町。忘れられない恋人の影を追う、考古学愛好家のアーサー。彼は紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡をなぜか発見できる特殊能力を持っている。墓泥棒の仲間たちと掘り出した埋葬品を売りさばいては日銭を稼ぐ日々。ある日、稀少な価値を持つ美しい女神像を発見したことで、闇のアート市場をも巻き込んだ騒動に発展していく。

 ティザービジュアルは、本国イタリア公開時のビジュアルを日本版にアレンジしたもの。赤い糸で吊るされた主人公アーサーの姿に「愛の幻想(キメラ)に囚われて」というコピーが添えられている。「吊るされた男」のタロットカードは、犠牲や献身、慈愛の精神を意味し、その見た目とは裏腹に高い精神性を表すカード。男は自らの意思で木に吊り下がってその辛さに耐えながら心を鍛えているという。しかし、本来はその高い精神性は頭を取り巻く後光となって光り輝くのだが、このビジュアルでは男の頭からこぼれ落ちる金貨のようなものが描かれている。その金貨に群がる人々と少し離れた位置から顔をのぞかせている金髪の女性。さらに、男を囲む2本の樹木、樹木から咲く花、鳥など本作にまつわる意味深なアイテムがちりばめられている。

 予告は、不思議な能力とダウジングを使って、埋葬品が眠る遺跡を探す墓泥棒たちの姿から始まる。貴重な女神像を発見する彼ら。しかし、アーサーは同時に忘れられない恋人の影も追っているようだ。愛の幻想に囚われた男がその先に見つけたものとは何なのか?生と死、現実と空想が交差する、ロルバケル監督の“唯一無二の世界観”が垣間見える内容だ。

 「墓泥棒と失われた女神」は、7月19日からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。

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