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柴咲コウ、黒沢清監督との協働を振り返る “徹底的復讐”の現場に渦巻いた不安と期待【「蛇の道」インタビュー】

映画.com / 2024年6月15日 14時0分

●きっと誰も答えられない――改めて“復讐”を考える

 ――黒沢監督は「モンテ・クリスト伯」と「ハムレット」を例に挙げて復讐劇がどうやっても痛快に結びつかないということを解説していらっしゃいましたよね。虚無感が生まれてしまうと。ただ、他者がそのさまを目撃した際に可笑しみも生まれるのだな、ということに気づかされました。

 黒沢:復讐ものにおいてハッピーエンドはあり得ないように思います。社会的には犯罪に手を染めているわけですし、「忠臣蔵」なども最終的には犯罪者として処刑されてしまいますよね。復讐自体がそういった性質を持っているように思います。

 柴咲:黒沢さんのおっしゃる通り虚無感しか残らないかと思いますが、同時に「やらないという選択肢はない」ものだとも感じます。ルールや法律でいったら悪者になるけれど、傷つけられた者の心は「そうですか」では終わらせられませんよね。じゃあどうやったら救われるのか、きっと誰も答えられないと思います。悪に手を染めたとして「この憤りをどうにかしたい。その後に答えはない」というところにまで行ってしまう人の気持ちに共感はできます。

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