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【インタビュー】細田佳央太、注目度急上昇も「人気は副産物」 デビュー作から変わらぬ俳優としてのスタンス

映画.com / 2024年7月3日 10時0分

――ナン丸が、分かりやすいヒーローではなく、等身大の青年であるという点は、世代を超えて共感できる設定だと思います。

 それは確かにそうなんです。言ってしまえば、普通の男の子なので、親近感が湧いて、役との距離が近いというか、入り込みやすい、寄り添いやすいキャラクターではありました。イコール、演じやすいということではないんですが。瀧監督(演出の瀧悠輔)からは、「ナチュラルに、フラットに演じてほしい」という言葉をいただいて。

――それは「テレビドラマの演技に比べて」という意味だったのでしょうか?

 そういうことだと思います。瀧監督からは本読みの段階で「多分、ドラマのクセがついているんだろうね」とも言われましたから。ドラマのお芝居って、タッチも含めて分かりやすさが求められることが多いですが、今回はそのパーセンテージを下げるというか。わかりやすい喜怒哀楽を出すのではなく、あまり作りこまず、もっと等身大がいいとおっしゃっていて。

 難しかったか? うーん、そうですね。でも、もう心のふんどしを締めて(笑)、やるしかないので。実際、インする前は高い壁に見えていても、挑んでみると思ったほど高くなかったなと思えますし、今回で言えば「ナチュラルに、フラットに」という(演技の)引き出しを手に入れることができたので、求められれば、それをすぐ出せるようになりたいですね。

■「町田くんの世界」から変わらぬ、俳優としてのスタンスとは?

――ディズニープラスが世界発信する「七夕の国」で、主演を務めたことについては、率直にどのような思いですか?

 不安や緊張は、どの作品にもついてまわりますし、実際に作品を見てくださった皆さんの声を聞いてみないと、分からないこともあるので。それに、作品は自分ひとりでは、作れないじゃないですか。自分がどんな良いお芝居ができたとしても、それは周りにいる方々のおかげなので、「自分が何かを成し遂げた」みたいなことは、そもそもありえないと思ってしまいます。

 手応えや実感を聞かれることもありますが、いまのところはわからないですね。作品をたくさんの人に見てもらい、賞賛の声が届けば、そこで初めて良かったなと安心するのかもしれないですね。自分が携わらせていただいた作品ですから、やはり評価というものは気になります。

――作品を見た人の声という意味では、「七夕の国」は世界配信されるので、文字通り、世界中からさまざまな声が届くことになりますね。どんな期待をしていますか?

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