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広島で世界のアニメーションを楽しもう! 「ひろしまアニメーションシーズン2024」8月14日開催、見どころは?

映画.com / 2024年8月11日 7時0分

 こういった話からはじめると、なんだか海外の難しいアニメーションを上映する映画祭なのかな? そんなイメージを持たれてしまうかもしれませんが、「フェス」であることも常に意識しています。

 前回「犬王」の応援上映を大友良英さんと後藤幸浩さんの生演奏付きでやりまして、熱狂的なお客さんがたくさん来てくれました。それは、今回の「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」応援上映に引き継がれています。アニメーションによって視野を広げること、社会的に有用であることとか、そして当然作家たちの優れた作品をしっかりと評価する場であるということは維持しつつ、このような祝祭性の強いイベントも盛り込みながら、いろんなタイプのアニメーションファンが楽しめる、より外に開いていく映画祭になるよう考えています。

山村:前回はコロナ禍だったこともあり、海外からの多くのゲストの来日は叶わなかったので、審査員も主に国内で、アニメーションとは異なる様々な文化に関わっている方々をお招きしました。例えば僕がアニメーションパートを担当した犬童一心監督の映画「名付けようのない踊り」のダンサーの田中泯さん、そのほか、漫画家のしりあがり寿さん、音楽家の世武裕子さん、メディアアーティストの真鍋大度さんらに依頼したのが第1回の挑戦でした。そこで、観客層が広がったことが、前回の手応えのひとつです。今回も、これからのアニメーションの新しい広げ方を意識して、全体の審査員やその他の構成を考えていきました。

 また、僕はディレクター就任から環太平洋アジアという地域性に注目をしていて、今回のコンペティションでも「環太平洋アジアユースコンペティション」という部門を設けました。ヨーロッパの映画祭では、アジアの作品もヨーロッパ的な価値観で評価されてしまうことが多いと感じていたこともあって、アジアの、我々の内側からの視点で選考するのが大事ではないかと思いました。ですから、この部門では、ほかの映画祭ではなかなか見られない作品を楽しんでいただけると思います。

土居:山村さんのお話にもあったように、前回、他分野の方々に見ていただいたことで、この映画祭が選ぶ作品の色が決まった気がします。それがなにかといえば、「”作る”という行為に対して純粋であること」なのかなと考えています。短編だろうが、長編だろうが、国内だろうが、海外だろうが、関係なくです。

▼今年のセレクションの見どころ

――レオン&コシーニャの新作「ハイパーボリア人」が日本でお披露目となりますね。

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