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広島で世界のアニメーションを楽しもう! 「ひろしまアニメーションシーズン2024」8月14日開催、見どころは?

映画.com / 2024年8月11日 7時0分

土居:僕は今子育て中で、Eテレをよく見ていますが、クオリティの高いものがたくさん作られていることを改めて実感します。今回このコンペティションの新設記念として、伝説のアニメーターとして知られる、南家こうじさんの特集もあります。「みんなのうた」を一番多く手がけられている方ですが、また「うる星やつら」など80年代のテレビアニメのオープニングやCMのお仕事も多く、何本か見ればこれは南家さんの仕事だとわかる、非常に特徴的なアニメーションです。今回、作家として南家さんを取り上げることも、日本依頼作品コンペを作った理由と似ており、いわゆる“お仕事”の作品にもピュアな創造性が宿り得るのだということを感じていただけると思います。

山村:短編のコンペティション全般で、新しい作家をたくさん紹介しますが、今回の特徴としては、1980年代あたりから制作を続けているようなベテラン作家たちの新作に力強いものがあったり、80代ぐらいの作家の作品もあったり、若手から大ベテランまで、入り乱れてのコンペになっています。

――長編部門は、2023年のアヌシーでのオープニング作品「シロッコと風の王国」や新潟国際アニメーション映画祭グランプリの「アダムが変わるとき」などの話題作、そして、珍しいパキスタンのアニメーションもノミネートされています。

土居:「シロッコと風の王国」は東京アニメアワードフェスティバルで、「アダムが変わるとき」は新潟と、すでに日本でも紹介されていますが、ほか2作については今回日本初上映です。

 「ガラス職人」は、パキスタン初の2D長編アニメーションです。日本のアニメに大きな影響を受けた、という若い監督が、この作品の制作のためにスタジオを作ったそうなんです。絵はジブリのような雰囲気もあります。戦争がテーマになっていますが、パキスタンの視点からの、独特な語り口になっていると思いますし、監督も来場してトークを行います。

山村:カンヌで監督にお会いしましたが、広島に来られることを喜んでいましたね。とっても厚い絵コンテの束を僕に渡してくれて、見てほしいと。ジブリや今敏さんなどの絵コンテ集を独学で勉強して作り上げたそうです。日本の影響を受けて、完成した作品が日本で上映されることはうれしいですね。

▼特別上映では「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」「映画 窓ぎわのトットちゃん」「BLUE GIANT」「ルックバック」など近年のヒット作がずらり

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