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【「七夕の国」ネタバレ全話振り返り】壮絶ラストに話題沸騰… ナン丸と頼之、それぞれの正義を抱える能力者が選んだ結末とは?

映画.com / 2024年8月17日 14時0分

●第9話「カササギからの贈り物」

――「自分の首に絡んでいる、見えない鎖のことだよ」(丸神正美)

 行方不明だった丸神正美教授の指示によって、ナン丸は東丸分家に保護され、その夜、自分を苦しめる悪夢について語る“窓を開いた者”幸子に、手を差し伸べる。そして、銃殺された兄・高志から生前託された、幸子への謝罪の言葉を伝えるのだった。

 当主・東丸隆三亭での凄惨な出来事は、なぜか“連続殺人事件”として県警が捜査をすることになるが、多数の犠牲者を出しながらも一切報道されず、何者かが目には見えない圧力をかけているのは明らか。容疑者である頼之をめぐっては、住民、警察、武装集団が対立し、里の緊張は最高潮に達する。「能力っていうものは、あくまで手段に役立てるための道具なのであって、目的そのものじゃない。こんなもんに、人間様がいちいち振り回されてちゃいかんのです」とナン丸。

 そこに現れたのが、長らく行方不明になっていた丸神教授。その額には、●の能力者の証が刻まれており、ようやく念願の再会を果たした江見だが、それを見てショックで気を失ってしまう。丸神教授は、自分と同じ“丸神”姓を持つ頼之の真の目的が「丸神山である」と語り、里の未来に新たな指針を示す。そして、ナン丸や丸神ゼミの面々を住居兼研究施設に招待すると、巧みな話術で次々と謎を紐解いていく“講義”が始まった。

●第10話(最終話)「祭り」

――「みんな、この世の広さを分かってない!」(ナン丸)

 長年の研究を通して、丸神の里の地形が、作為的に生まれたものだと推測する丸神教授は「確かな記録はない」と前置きし、ある可能性にたどり着いていた。約1000年前、カササギと仮称される地球外生命体が、丸神の里に飛来し、里の人々に“手がとどく者”の特殊な能力、そして“窓を開いた者”の悪夢を植え付けたのではないかと。神と崇めるカササギの再訪を待ち望んでいるからこそ、里の人々は何世代にもわたり、丸神山を守り、祭りを続けていた。たとえ、それが見えない鎖につながれているようなものだとしても――。

 一方、頼之は、再訪を待つ里の人々の期待に応えようとしない“知らん顔をしている者”であるカササギを恨み、悪夢を終わらせるために「丸神山を消滅させること」を決意する。ついにナン丸たちの前に現れた頼之は、自らが生み出す史上最大級の●に身を投じようとする。そして、幸子もその後を追うが、ナン丸は涙ながらに「みんな、この世の広さを分かってない!」と思いの丈を叫ぶのだった。全ての答えが集結した丸神山の山頂で、ナン丸と頼之、それぞれの正義を抱える能力者が選んだ結末とは?

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