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悪魔が生出演→大惨事に……“テレビ史上最恐”の放送事故 監督のケアンズ兄弟が“裏側を語り尽くす【「悪魔と夜ふかし」インタビュー】

映画.com / 2024年10月4日 16時0分

 さらに、それだけではなくて、キャストとかゲスト自体も、すごくナーバスになってたりするので、そういったことにも気を使わなければいけなかったという経験があります。そういう緊張感あふれる環境を映画で体験してほしいとふうにも思っていて、とはいえ作品としては、「ネットワーク」とかそういう作品もこれまでにあったので、それが全く新しいというわけではないのだけれども、自分たちなりに何か新しい形でそれを提供したいというふうに考えていました。

キャメロン:観ている方には、まさに収録しているその番組の観客になったような、そんな風にこの映画を観て欲しいと考えました。まわりに観客が沢山いるような中で実際に自分が番組を観覧してるかのような――その時代も70年代に戻り、そんな中でジャックが最悪な状況に陥っていく……そういう没入的な体験を観ている皆さんにしてほしいなと。没入してこの映画を観てもらいたいと思っていました。

そのための要素としてとても大事だったのが、サウンドデザインなんです。すごく有機的につくられていて、自然に入ってくるから、あんまり目立ってはいないので気づかないかもしれませんが、エマ(Emma Bortignon)という、最近「TALK TO ME トーク・トゥ・ミー」も手掛けられた方が作ってくれているんですが、これもまたその没入する体験を大いに助けてくれています。

――“悪魔憑き”を描く映画ですので、その媒介となる人物の芝居も重要です。本作ではイングリッド・トレリが体現していますが、芝居についてはどのようなセッションを行いましたか?

コリン:イングリットは、オーディションで選びました。メルボルン在住だったということもありますし、何よりも存在感が際立っていました。身のこなし方や佇まい、この役を獲得したいという熱意、それとカメラを見つめる目力にも特別なものを感じまして、2回目のオーディションでは満場一致で「イングリッドが僕らのリリーだね」と決定しました。

キャメロン:あとイングリッドは、エージェントから聞いた話ですが、前々から歪んだ役やサイコパスを演じたいと言っていたらしく、リリー役は、ついに獲得した夢だったんです。元から頭の良い女優で、キャラクターの重層構造をよく理解していて、ダークな場所にも行かなければいけないこともコミットしてくれた上でフレッシュに演じてくれて。その上、色々なパターンで演じてくれるから編集段階でも助かりました。リスクに怯まない、若いけどワクワクする役者でした。

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