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悪魔が生出演→大惨事に……“テレビ史上最恐”の放送事故 監督のケアンズ兄弟が“裏側を語り尽くす【「悪魔と夜ふかし」インタビュー】

映画.com / 2024年10月4日 16時0分

●“カルト教団”はオリジナル?それとも着想の源があった?

――本作では「カルト教団」も恐怖の下支えになっている要素になっています。着想の源(=参考にした“実在のもの”)はあるのでしょうか?完全オリジナルの場合は、どのようにイメージを固めていきましたか?

コリン:カルト教団について、最初のイメージとしては、大きな建物がいっぱいあるようなマンションであったり、ジョーンズタウンのようなものをイメージしていたのですが、制作費的に難しかったので、スケールをもう少し小さくしました。だけど、親密になった分だけ、より効果的だったかなというふうに思っています。

 やっぱり、歴史的にすごい大事件、カルト事件というのは、当然その脚本を書いてるときには頭にありました。例えば、マンソンとか、アントン・ラヴェイ、チャーチ・オブ・サタン(サタン協会)など。ディアーボのキャラクターを、すごく薄味にしたのがアントン・ラヴェイという感じかな。だから、それをちょっと参考にしているところがあります。それ以外に秘密結社のボヘミアンクラブも。クラブのことを知った時、夏にサンフランシスコの北のほうの森でキャンプしているようなのですが、そこで何やってるかわからないという……そこに興味をもち、イマジネーションを膨らませたという部分がありました。それを極端なバージョンとして描き、カルトと合わせてみたという感じです。なので、そこもレファレンスになっていますね。

キャメロン:あと、日本では出版されていないと思いますが、「Michelle Remembers」(by Lawrence Pazder and Michelle Smith)というカルトに関する本が流行ったのですが、これが全くの嘘だったという……リリーとジューン博士の話はここからインスパイアされています。ミシェル・スミスがリリーのキャラクターの参考になっています。ミシェル・スミスを題材にしたドキュメンタリー映画「Satan Wants You.」で本が売れたのをきっかけに、TV出演とかしていたそうです。のちに全部ウソだったことがバレたみたいですが。

※補足:回想録「Michelle Remembers」には、悪魔崇拝者の手による虐待とされるスミスの幼少期の記憶が詳述されている。スミスの長年の精神科医であり、やがて夫となったパズダーは、ミシェルが幼い頃に母親と一緒に悪魔教会の儀式に参加させられ、その中にはサタン自身が登場するものもあったという疑惑や、スミスが生け贄にされた新生児やその他の死体に無理やり触らされるなど、とんでもない方法で拷問や暴行を受けたという疑惑を「思い出す」ように操った。この本の成功により、パズダーとスミスはセンセーションを巻き起こし、いわゆる悪魔儀式虐待の「権威」となった。

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