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パラマウント・アニメーションの強みとは? ラムジー・アン・ナイトー社長が語る経営秘話&「トランスフォーマー ONE」裏話【NY発コラム】

映画.com / 2024年10月6日 9時0分

「当時、50人から400人のアーティストと一緒に仕事をするオフィスワークがあるなんて知らなかったんです。だから、オフィスに行ってアーティストと一緒に仕事ができるというのは、私のような人間にとっては、素晴らしい仕事環境でした。そこから映画『ラグラッツ・ムービー』やニコロデオンの番組に携わり、アートサイドとストーリーサイドの両方から仕事をするようになりました。その後も、映画『サウスパーク』や『スポンジ・ボブ』『ジミー・ニュートロン 僕は天才発明家!』などに携わったことで、今の私があると思っています」

 ナイトー氏は、ニコロデオン・アニメーション、カートゥーンネットワーク、ブルースカイ・スタジオにて、社長やプロデューサーとして働いた。これらの会社で学んだことで、パラマウント・アニメーションにいかせるエッセンスはあったのだろうか。

「アーティストの経歴を持つ自分の強みについて学んだことのひとつは、テレビアニメや映画を制作する際のアーティストのやり方や実践にとても“共感”ができたということです。アニメ映画の制作は、通常3~6年ぐらいかかるために、物語がどうデザインに反映されるのかが重要になります。脚本やストーリーのアイデアから、制作の過程でそれを進化させるという、非常に反復的なプロセスです。そして、それは共同作業であり、多くの集中力、多くのサポート、(アーティストがクリエイティブさを発揮できる)安全な空間が必要なプロセスでもありました」

「私はこれを実践することを見極め、安全な場所を提供し、作る手助けをすることができたと思っています。それは、監督が持つビジョンを維持し、進化させるためのものでもあります。私の強みは、クリエイティブな面を管理しながら、予算やスケジュールを守り、それを簡潔に調整することができること。一定の期間内に映画を作らなければならず、そのためにはクリエイティブなプロセスを管理する必要があります」

 現在、ディズニー、ピクサー、ソニー・アニメーション、LAIKA、GKIDSなど多くのアニメスタジオやプロダクションがある。それぞれのスタジオがストップモーション・アニメーションや他国のアニメを配給するなど、ユニークなアプローチを持っているが、パラマウント・アニメーションのセールスポイントは?

「パラマウント・アニメーションの魅力は、ハウススタイル(独自のスタイル)がないことです。私たちは、監督とその主要なリーダーシップ・チームを中心に、4つのプロダクションと組んでいます。『トランスフォーマー ONE』では、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)と仕事をしました。『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!』ではミクロス・アニメーション(ミクロス・イマージュ)と仕事をしました。どのプロダクションにも異なるアニメーション・スタジオがあり、私たちはそのクリエイティブの卓越性や適合性に基づいて、これらのアニメーション・スタジオと提携しています」

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