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パラマウント・アニメーションの強みとは? ラムジー・アン・ナイトー社長が語る経営秘話&「トランスフォーマー ONE」裏話【NY発コラム】

映画.com / 2024年10月6日 9時0分

 ジョシュ・クーリー監督の演出の魅力についても尋ねてみた。

「ひとつの例を挙げましょう。ジョシュは、このストーリーがキャラクターたちの旅路のデザインにどのように反映されるかということに非常に注力していました。オプティマス・プライムらが初めて会った時、彼らは鉱員でした。彼らには番号が与えられていて、まだ変身はできません。ただ、小さくても心があり、彼らには夢があり、希望を持っています。少なくとも主人公のオライオンパックスにはそれがあります。そしてアルファートリン(『トランスフォーマー』シリーズに登場するサイバトロンの長老にして歴代リーダーのひとり)から歯車を与えられたとき、彼らは変身します。彼らは大きくなり、よりパワフルになる。彼らは『この偉大なパワーは何なんだ?』と。最終的にもう1つのデザインの選択があります。彼らはメガトロンとオプティマス・プライムになるんです。映画の最後では、私たちはこの驚くべきキャラクターたちを、今日私たちが知っているヒーローと悪役に変身させます。彼らは成長し、文字どおり、立派な自分になる。ストーリーとデザインが非常に綿密で、創造性に触発されていて、これらのキャラクターがどこへ行き、自分自身になっていくのかという過程でもあるんです」

 本国版のボイスキャストには、クリス・ヘムズワース、ブライアン・タイリー・ヘンリー、スカーレット・ヨハンソンらが集っている。ナイトー氏は、キャスティング経緯についても語ってくれた。

「私はアニメ映画のキャスティングが大好きなんです。まず、彼らが出演する他の映画から声を引っ張ってきて、静止画の後ろに合わせて想像してみるんです(笑)。クリス・ヘムズワースとブライアン・タイリー・ヘンリーの声をそれぞれ聞いて、これはマジックだと思ったのを覚えています。まさに、これだとね。2人の声の質に耳を傾けました。彼らの声には、信じられないほど高いレベルの技巧があり、それをスクリーンで、しかも互いにダイナミックに伝えることができていると思いました。今作は、コロナ禍で制作されました。だから、いつものように同じブースに声優を集めることができませんでした。しかし、彼らはプロで、継ぎ目の無いような方法でお互いを演じ分けることができていました。そして、スクリーンの中では、彼らの声の使い分けを感じることができるはずです。クリス・ヘムズワースとブライアン・タイリー・ヘンリー、彼らの声もとてもわかりやすく、ある意味、壮大な形で物語に付加価値を与えてくれました」

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