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池松壮亮&妻夫木聡、俳優としての「本心」が語りたがっていること。【インタビュー】

映画.com / 2024年11月8日 11時0分

■俳優としての「本心」は何を語りたがっているのか?

 今後も出演作、公開待機作が多く控えるふたりに最後に聞いてみた。俳優としての「本心」は何を語りたがっているのかと。

 池松&妻夫木「そもそも俳優に本心があるのか、分からないなあ」

 池松「何を語りたがっているのかについては、おそらく一貫しています。より良い物語を俳優として、この世界に献上したいと思っています。話は逸れますが、このタイトルの作品に出演することを嫌だなと思う俳優の方もいるのではないかと思いました。俳優だっていわばリアルアバター。誰かの創作上に自分の体や声を預けているともいえます。そこに俳優としての本心はあるのか? そのことを朔也と共に僕自身も今作に問われたような気がしました」

 妻夫木「僕は自分を信じていないところがあるんです。信じていなきゃ、この仕事はできないから矛盾しているんですが……。自分が『このシーン、どうなっているか分からないな』と思うところほど、良かったと言われることが多いんです。そういうズレって、僕の中であっていいと思っているんです。最近はそれが嬉しい。

 ただ、昔はわからなかった。『これの何がいいんだろう?』って。多分それって、自分が持ち合わせていないからこそ許容できないんですよね。そういう瞬間が生まれていることが、最近はシンプルに嬉しい。要は、自分の会ったことのない自分に会いたいだけなのかもしれない。大雑把にいえば、良い作品をつくって皆さんに観ていただきたいって当然のように思っていますが、僕の役者としての本心は、未知なる可能性をもっともっと見出していきたいだけなのかもしれません」

 池松「色々な役や作品に出合うことで自分が拡張していっているような感覚はありますよね。それが集団芸術の面白いところでもある。自分が関わる作品、自分がいいと思ったものの中に本心がある、ありたいと思っているイメージです。そこに本心があると思います」

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