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尾上右近&松田元太“兄弟”が明かす、伝統を受け継ぐ者の極意【「ライオン・キング ムファサ」インタビュー】

映画.com / 2024年12月16日 12時0分

 松田:めちゃくちゃうれしいです!

 右近:僕は距離感がおかしいタイプなので、気をつけてね。

 松田:僕もおかしいタイプです(笑)!

 右近:安心した(笑)!

――早速、意気投合した様子のお二人ですが、オーディションについて教えてください。右近さんはムファサ役、松田さんはタカ役に抜擢されました。どのような意気込みでオーディションに臨まれましたか?

 右近:僕にとって、初めての声優のお仕事です。オーディションには、ニュアンスなど備えられるだけのパターンを用意すると同時に、ひたすら歌の練習をして臨みました。オーディションを受けるということも公言できないので、誰にも見えないように影の努力をしていました。でも気がつくと歌を口ずさんでしまっていて、「何を歌っているの?」と聴かれたりして。「大事な歌なんだ」とごまかしていました(笑)。

 松田:ケンケンがおっしゃったように、僕も自分なりにいろいろなパターンを考えてオーディションに向かいました。「これまでの人生で一番口を動かしたな」と思うくらい、滑舌の練習もしましたね。家ではもちろん、外に出た時もマスクの下では滑舌の練習をしていたり。当時はドラマの撮影中だったんですが、ドラマを観ていてもセリフがなぜか「ライオン・キング ムファサ」のセリフに聴こえてきてしまう時もあって、勝手にあたふたしていました(笑)。オーディションが終わった時は「失敗した……」と思いましたが、とにかく全力を出したので「頼む!」とアメリカに向けて念を飛ばしていました。

 右近:歌舞伎の舞台にはオーディションというものがないので、結果をいただくまでの過ごし方もまったく免疫がなくて。毎日ソワソワしていました。起用していただけて本当にうれしかったです。

◆「かわいい存在として最強」、「最強の兄貴ができた」

――「ライオン・キング」では宿敵となっているムファサとスカーですが、今作ではムファサとタカが兄弟の絆を築いています。一体彼らの間に何があったのかとても気になりますが、今作に登場するムファサとタカの魅力についてどのように感じましたか。

 右近:ムファサはとても孤独で、それを拭う方法を見つけ出していった人だと思います。ムファサが香りをきかっけにして故郷を思い出すシーンがあるんですが、僕はその場面が大好きで。埋められない孤独に対して、“自分にしかわからない感覚”を持っているんですね。僕も、“自分にしかわからない感覚”ってとても大事だと思っていて。以前、中村獅童さんに「表現をする上では、ケンケンにしか抱けない感覚がとても重要になるんだよ」と教えていただいたことがあるんですが、ムファサもそういった感覚をしっかりと持っている人だと感じています。

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