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尾上右近&松田元太“兄弟”が明かす、伝統を受け継ぐ者の極意【「ライオン・キング ムファサ」インタビュー】

映画.com / 2024年12月16日 12時0分

――芸の道に進む上では、孤独というのは糧になるものでしょうか。

 右近:この世界ではきっと、誰しもそういったところがあると思います。歌舞伎の仲間という関係性でありつつ、同時にみんな一人ぼっちでもあるというか。みんなが同じ表現をしたら誰でもできるものになってしまうので、個として存在することを大切にしながら、一人ぼっち同士の集団だという温かみを感じています。

――松田さんはいかがでしょうか。

 松田:スカーになる前のタカはとても無邪気で、思いついたらすぐに言葉にしてしまうようなかわいらしい一面があります。友情や愛も大切にしているタカにとって、ムファサの存在はとても大きなもので、ムファサに対してたくさんリスペクトを抱いています。僕自身、いつもリスペクトしながら先輩方や同世代のメンバー、タレントさんなど周囲の方に接しているので、自分のそういった部分をタカに重ねたりもしました。自分と似た部分もあるなと思うと、よりタカが好きになりました。

――タカがスカーに変化していく様子は、大きな見どころになりますね。

 松田:セリフや歌、表情など「タカの中にもうスカーがいるよね……?」と変わっていく様子は、僕自身も観ていてとても面白かったです。僕もその変化を噛み締めながら、楽しんで演じました。またタカに寄り添っていると、「そりゃそうなるよな」と感じる部分も人一倍あって。いろいろなものが蓄積されていってスカーになったんだとわかる展開には、本当にシビれました。

――タカの無邪気さという部分では、ご自身と重なるところはありますか?

 松田:僕も「好き!」「楽しい!」みたいな感じで、「単純だ」とよく言われます。タカを見ていても「単純だな、バカだな」と思いつつも、「かわいいな」と思っていました。

――たくさん愛情が湧いてきたのですね。お互いの目からご覧になって、役にぴったりだと感じる点があれば教えてください。

 右近:それはもう、この可愛げですね。

 松田:マジですか!

 右近:僕も30代に突入して、先輩として後輩に接する機会も増えて。後輩に関して「かわいいな」という視点を持てるような年齢になりました。ゲンゲンは、かわいい存在として最強の人だと思います。

 松田:うれしいです。僕は芸能界に最強の兄貴ができたと思っています。今の僕、無敵っす!

 右近&松田:(爆笑)

 松田:ケンケンは「お兄ちゃん」というよりも「兄貴!」という感じ。勝手に居心地の良さを感じていて、マジで飲みに行きたいです! ついて行きたくなる感じが、めちゃくちゃあります。

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