1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

尾上右近&松田元太“兄弟”が明かす、伝統を受け継ぐ者の極意【「ライオン・キング ムファサ」インタビュー】

映画.com / 2024年12月16日 12時0分

――リン=マニュエル・ミランダが書き下ろしたオリジナル楽曲も、物語とテーマをより深いものにしています。ムファサ、タカとしての歌唱において大切にしたのはどのようなことでしょうか。

 右近:ムファサとしては、孤独感が際立つように歌うことが重要になりました。兄弟で歌う楽曲やラブソングもありますが、根底には孤独な気持ちがある。劇中歌を実際に歌わせていただくと、物語に寄り添った楽曲でありつつ、きっと誰もが「いい曲だな」と感じるようなカラーがしっかりとあって本当にすごいなと思いました。

 松田:タカは心の声が漏れ漏れになっている曲や、兄弟と一緒にルンルンと楽しそうにしている曲もあれば、スカーになる瞬間の歌もあります。そこではガラッと雰囲気が変わりますが、タカであることも大切にしながら、流れを止めずに歌えたらと思っていました。ディズニーの楽曲は人の心を動かしてくれるような音楽ばかりなので、タカの思いをたくさんの人に届けたいという気持ちで全力で歌いました。

 右近:僕も歌が大好きなので、これからも機会があったらどんどん歌っていきたいなと思っています。僕の実家は、清元という歌舞伎の音楽をやる家なんですね。だからこそ歌をやっていきたいという思いもありました。

 松田:松田家では、よくミュージカルごっこをするんです。特に「モアナと伝説の海」が好きで、みんなでモアナの楽曲を歌っています。その中でマウイの歌う「俺のおかげさ」という曲は、僕のカラオケの十八番で。ライブにおいても、よく「俺のおかげさ」を聴いてマウイの気分になって臨んでいます。

 右近:(日本語吹き替え版でマウイ役を演じる)尾上松也さんに伝えておきます(笑)。

◆エンタメ道を突き進む極意「楽しむことを忘れずに」

――本シリーズは、魂を受け継いでいく“継承の物語”でもあります。お二人とも偉大な先輩たちがいらっしゃると思いますが、先輩の姿を見て「受け継いでいきたい」と感じていることはありますか?

 松田:先輩方のステージを見ても、先輩方がやっているお仕事の幅を見てもすごいなと思います。アドバイスをいただいたり、先輩の背中を見て学ぶこともあったり、尊敬する皆さんのようなカッコいい人間になれるよう、日々精進あるのみだなと思っています。また伝統として受け継いでいきたいと思うのは、“楽しむこと”です。「どんな状況でも楽しめよ」というのはいろいろな方からいただく言葉なので、それを忘れずに行動していきたいです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください