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映画.comが選ぶ、2024年の映画ベスト10 1位は上映方式も話題になったあの作品

映画.com / 2024年12月31日 12時0分

■第2位 「関心領域」

2024年5月24日公開/105分/ジョナサン・グレイザー監督

 「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」のジョナサン・グレイザー監督がイギリスの作家マーティン・エイミスの小説を原案に、アウシュビッツ強制収容所の隣で平和な生活を送る一家の日々の営みを描いた作品。

 2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリ、第96回アカデミー賞で国際長編映画賞・音響賞を受賞し、世界中で高い評価を受けた本作。音の素晴らしさで映画館での鑑賞体験の価値を再認識させられます。

▼推薦コメント▼

 映像が美しいのがひとつのポイント。奇妙さを際立たせており、内と外の世界の対比をもの静かに不気味に、そして、いつしか子どもたちの心までもをむしばんでしまうという恐怖を描いていました。

【あらすじ】

 ルドルフとヘートヴィヒは幼い子どもたちとともに大きな庭のある自慢の屋敷で暮らし、休日には川遊びや釣りに出かけるなど絵に描いたような幸せを満喫していた。朝になるとルドルフは馬に乗ってすぐ隣の職場へ出勤する。その職場は、アウシュビッツ収容所。ルドルフは、収容所の最高責任者である司令官。収容所からは怒号、悲鳴が響き渡り、煙突からは煙が立ち上がっているが、ヘートヴィヒと子どもたちはその点については一切気にならない様子。ある日、ヘートヴィヒの母親が初めて屋敷を訪ねてくる。娘の贅沢な暮らしに感嘆するが、夜になると隣から聞こえてくる音に恐怖を覚え、早朝には挨拶もせず屋敷を出て行く……。

■第1位 「ルックバック」

2024年6月28日公開/58分/押山清高監督

 映画.comが選ぶ2024年の映画で1位となったのは、ひたむきに漫画づくりを続ける2人の少女の姿を描く青春ストーリー「ルックバック」。上映時間58分かつ全国一律1700円での公開と作品の評判はもちろん、その上映方法でも話題を集めました。

 映画.comのレビューでも☆4.2と異例の高評価となっており、「胸が熱くなる」「文句なし」「最っ高」と絶賛レビューが相次ぎました。映画.comスタッフ間でも熱い感想戦が繰り広げられていました。

▼推薦コメント▼

 「部屋から出してくれて、ありがとう」。このセリフをタイピングしている時も、ちょっと泣いている。久々に予告編を見返すともっと泣いている。思い返して感情が震える――これが“素晴らしい映画”である証拠。

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