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【上質映画館 諸国漫遊記】ローソン・ユナイテッドシネマ札幌/IMAXレーザー 大きいことはいいことだ。圧倒的な迫力が満喫できる

映画.com / 2025年1月9日 9時0分

 サッポロファクトリーは、明治9年(1876年)創業の札幌開拓使麦酒醸造所を母体とするサッポロビールの跡地に出来た一大スポット。全7棟の施設内には約150のショップ、レストランのほか、地ビール醸造所や見学館、アトリウム、ホテルなどが点在。その中でも大きな存在感を示すのが、「ローソン・ユナイテッドシネマ札幌」であり、そのシンボル的なスクリーンが「IMAXレーザー」仕様のスクリーン11だ。

▼IMAXレーザーとはなにか

 IMAXの沿革を紹介するのが本稿の目的ではないが、ごく簡単にその技術的な側面を解説しておこう。

 IMAXとは元々、超大画面のアトラクション映像を上映するシステムとしてカナダで誕生。2000年前後から、劇場用映画を上映するシステムの機運が高まり、2008年には、デジタル上映用の「IMAXデジタルシアター」が登場し、ハリウッド映画を中心に多数の映画が続々公開された。IMAXデジタルシアターは、ランプ式の2K解像度のプロジェクターが使われていたが、それよりもさらに明るく、鮮明な高輝度/高解像度を志向した4Kレーザープロジェクターを使った「IMAXレーザー」が2018年に誕生、合わせて音響設備も、5chサウンドシステムから天井と壁面両サイドにもスピーカーを配置した12chサウンドシステムに進化した。スクリーンは「1.90:1」というアスペクト(縦横比)が採用されている。

 2012年にはIMAXレーザーの上級グレード「IMAXレーザーGTテクノロジー」が誕生した。これは4Kレーザープロジェクター2台での上映に加えて「1.43:1」という、画面を天地方向に大きく拡大したスクリーンを採用した上映システムが生まれ、日本では池袋グランドシネマサンシャインや109シネマズ大阪エキスポシティの2館だけに採用されている。

 日本では2015年4月に開業したTOHOシネマズ新宿で「IMAX12ch」システムが導入されたときのインパクトが忘れがたい。ここではIMAXデジタルシアターに12chサウンドシステムを組み合わせたハイグレードな設備であり、浦和や久喜、成田など、当時関東近郊を中心に展開してきたIMAXが、東京のど真ん中の新宿の地に、しかもTOHOシネマズという日本有数のシネマチェーンのフラッグシップシネコンの、最上級シアターとして作られたからだ。その後、全国各地でIMAXシアターが続々誕生、2018年にIMAXレーザーが登場すると、IMAXシアターが「IMAXレーザー」へ改修されるケースが増えた。TOHOシネマズ新宿も2019年に「IMAXレーザー」が導入された。

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