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「ラストホール」若くして父親を亡くした想いなどを秋葉美希、田中爽一郎が語る

映画.com / 2025年1月17日 19時0分

 これからは、映画のために、そして作品のために、自分がもっと成長し、売れる存在になりたいと思っています。映画に助けられ、映画を通じて自分を表現することができるなら、その先にある道に進んでいきたいと強く思うようになりました。

――現在の秋葉さんにとってお父様はどのような存在になっていますか?

 秋葉 今までの私は、自分をさらけ出して人と関わることができていなかったような気がします。自分の本当の気持ちや弱さを見せることに恐れがあったのかもしれません。しかし、「ラストホール」と父親が、今、いろんな人と私を繋げてくれていると感じています。今の私にとって父は、架け橋のように私と他の人々を結びつけてくれる存在です。「ラストホール」の製作をきっかけに私は少しずつ自分を解放し、人との繋がりを感じることができるようになりました。

■共に旅をする幼馴染を演じた田中爽一郎

――暖(秋葉)と暖の父・陽平(川瀬陽太)の間に立つ重要な役柄でしたが、オファーをもらった時どのように感じましたか?

 田中 最初に脚本を読んだとき、これは成長物語ではなく、「乗り越えられない人たちの物語」だと感じました。セリフやキャラクターの行動から、この作品が秋葉の人生から生まれたものであり、血の通った作品だということが伝わってきましたし、人生に一度しか作れないような作品に自分を呼んでくれること、その想いと重みを同時に感じました。

 とにかく純粋に秋葉のために尽力しようと思いました。なので、「自分が目立ちたい」といった気持ちは全く芽生えませんでした。実際、壮介(田中)が主演を務める役だったことも、後から知ったくらいです(笑)。秋葉に引っ張ってもらうでもなく、秋葉を引っ張るでもなく、運転席と助手席のように隣にいられたらと。演じる上では、暖と壮介という人物そのものが主人公ではなく、その二人の間にある「なにか」を主人公として大切にし、演じることを意識していました。

 そして、どこまで考えようとも秋葉自身に起きた過去の全てを分かり切ることはできない。それは暖と壮介の間でも一緒だと思いました。喪失を抱えていることは同じだけれど、壮介は実の父親を亡くしたわけではない。分からないんだということを分かって側にいること。壮介が暖にかける言葉には、暖を無理に変えようとする要素があってはならないと思い、脚本段階からたくさん話し合いました。

――田中さんのキャリアの中で、壮介を演じたことはどのような記憶として残っていますか?

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