「他者との関係によって、彼という人物は形成された」アリ・アッバシが追求する“人間”ドナルド・トランプの変容
映画.com / 2025年1月19日 9時30分
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来たる1月20日、2期目の大統領就任を果たすドナルド・トランプ。1期目や選挙中には耳を疑うような言動を数々残してきたことは知られているが、彼のとんでもない人物像がとある創造主によってつくられたものだとしたら? 1月17日から公開される「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」は、80年代のニューヨークを舞台に、若き日のトランプが伝説の弁護士に導かれ成り上がっていく過程を描く伝記映画である。そこで明かされるのは、もともとトランプは気弱で繊細な青年だった…という驚きの過去。第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され話題を呼ぶも、その内容からトランプ本人が米国での上映阻止に動いた問題作だ。
メガホンをとるのは「ボーダー 二つの世界」(2018)や「聖地には蜘蛛が巣を張る」(2022)など、独自の感性で社会問題に肉薄し、世界に衝撃を与えてきたイランの鬼才アリ・アッバシ。青年トランプを演じたのは「アベンジャーズ」シリーズのセバスチャン・スタン。トランプの喋り方から仕草、表情まで完璧にマスターし、「本人にしか見えない」と話題の圧巻の演技を披露した。そしてトランプを導いた弁護士ロイ・コーンに扮するのは、TVシリーズ「メディア王 華麗なる一族~」での演技が賞賛されたジェレミー・ストロング。冷徹で勝ち気な男の驚くような変化を見事に表現する。
アメリカ人ではないアリ・アッバシ監督は、ドナルド・トランプという人物を一体どのように描こうと考えたのか。リサーチを重ねるなかでのトランプに対するイメージの変化や、アメリカ資本主義に対する意見を伺った。(文/ISO)。
【「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」あらすじ】
20代のドナルド・トランプは危機に瀕していた。不動産業を営む父の会社が政府に訴えられ、破産寸前まで追い込まれていたのだ。そんな中、トランプは政財界の実力者が集まる高級クラブで、悪名高き辣腕弁護士ロイ・コーンと出会う。大統領を含む大物顧客を抱え、勝つためには人の道から外れた手段を平気で選ぶ冷酷な男だ。そんなコーンが“ナイーブなお坊ちゃん”だったトランプを気に入り、〈勝つための3つのルール〉を伝授し洗練された人物へと仕立てあげる。やがてトランプは数々の大事業を成功させ、コーンさえ思いもよらない怪物へと変貌していく……。
――ドナルド・トランプに好意的な層はその強さにより憧れを強め、批判的な層はよりその凶暴性により嫌悪感を強める作品ではないかと感じましたが、アメリカでのMAGA派とリベラル派の反応はどのようなものでしたでしょうか?
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