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実写「【推しの子】」プロデューサー&宣伝プロデューサーが明かす収獲と課題

映画.com / 2025年1月30日 18時0分

 本編を観れば、両者が口にする「原作へのリスペクト」「誠実に作品の魅力を届ける」ということに、どれほど注力してきたかが伝わってくるはずだ。映画は、原作ファンだけでなく初見の人でも楽しめるよう巧みに構成されている。製作、宣伝と立場は違えど、ふたりが最も気を配ったのはどこにあるのだろうか。

 井元「まず音楽の部分です。曲がなんとなく耳に入って、意外と良さそうだなと思ってYouTubeを開いたらアイドルのライブをやっていて…みたいなところから間口を広げていきました。ドラマシリーズでは主題歌を8組の豪華なアーティストに参加して頂いたのも狙いでした。構成面でいうと、転生ものはキャラクターへの感情移入がハードルだと感じていたので、登場人物を中心人物だけ(アイ、アクア、ルビー、カミキ)に絞って、映画では原作の1巻と最終巻を描くイメージでいました。お客様がどこから来ても楽しめるように意識しましたし、敷居を低くして観ようと思っていなかったとしても、音楽が耳に入ったり、SNSで流れてきた動画を見たりしたところからスタートしてもらえたらという意識はありました」

 寺嶋「製作された配信ドラマと映画に関して、宣伝としてどこでどういう情報を出していくのか、時代の流れに合わせて柔軟に対応していかないと、これからの宣伝は難しいなと感じました。プロデューサーと並走し、どう打ち出していくのかを一緒に考えていかないと、ひとつの言葉や文章、映像の見せ方によって真逆の捉え方をされてしまう世の中。あらゆることを先読みしていかないと、思いが伝わらないということが身に染みました。いかにお客様に伝えていくか、真剣に向き合っていかないといけないんだと改めて考えましたし、今後も突き詰めていくべきだと思っています」

 冒頭でも触れたように、「【推しの子】 The Final Act」は世界51カ国で公開を控えているほか、日本国内でも公開中。ドラマ、映画とも作品としてクオリティが高く、その評価は興収や動員だけで推し量れるものではない。今後は応援上映や一気見上映などが開催される可能性もあるだろう。そんなとき、キャスト陣の頑張りと共に製作、宣伝の両翼を担った2人の真摯な仕事ぶりに意識を向けてみるのも一興だ。

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