1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

オノ セイゲンPresents<映画の聴き方> Vol4.極上の音で鑑賞する名作「ニュー・シネマ・パラダイス」鼎談 インターナショナル版と完全オリジナル版の違い、フェリーニの影

映画.com / 2025年2月6日 11時0分

オノ セイゲンPresents<映画の聴き方> Vol4.極上の音で鑑賞する名作「ニュー・シネマ・パラダイス」鼎談 インターナショナル版と完全オリジナル版の違い、フェリーニの影

2月8日新文芸坐の上映でリーフレット全文をプレゼント!

 坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」サウンドトラック(1982)録音に参加したことで知られる、世界的音響エンジニア、オノ セイゲンさんに映画と音、音楽についてのさまざまなトピックをきく企画です。

 難しい専門用語は少な目に、音の調整の仕事について、また一般の映画ファンがより良い音と環境で映画を楽しむための秘訣や工夫をわかりやすく語っていただくコーナーで、時にはゲストとの対談も。

 今回は、不朽の名作「ニュー・シネマ・パラダイス」について。現在TCエンタテインメントから好評発売中の「ニュー・シネマ・パラダイス」<インターナショナル版>と<完全オリジナル版>Blu-rayで音声リマスタリングを担当したセイゲンさんと、音楽・文化批評家/詩人の小沼純一さん、オーディオ・ビジュアル評論家の山本浩司さんが鼎談し、Blu-ray購入特典として封入されたリーフレット原稿の一部を抜粋しお届けします。

 なお、2月8日からは、東京・池袋の新文芸坐の企画<オノ セイゲン presents「オーディオルーム 新文芸坐」vol. 24>で、「ニュー・シネマ・パラダイス」完全オリジナル版が上映されます。映画館でも自宅でも、極上の音で鑑賞できる名作のトリビア、音と音楽そして映画に造詣の深い専門家たちのトークをお楽しみください。(収録:2024年8月30日 鼎談まとめ:山下泰司)

※本記事には映画のネタバレとなる記述があります。

▼<インターナショナル版>と<完全オリジナル版>の違い

オノ セイゲン 音声のマスタリングの作業のために、<インターナショナル版>と<完全オリジナル版>を細かく見比べる必要があったわけなんだけど、一番大きな違いは、映画監督になったサルヴァトーレ=トトがシチリアに戻ってきてからの、大人になったエレナとのくだりだよね。僕は今回の仕事が来るまで<インターナショナル版>しか観てなかったから、「こんな話だったの?」ってビックリした。

小沼純一 2つのバージョンでは物語の重心が変わってくる。<インターナショナル版>だとトトとアルフレードの疑似親子的な関係がメインだけど、<完全オリジナル版>はエレナとの顛末まで含め、もっとトトの全人生を浮かび上がらせるような話になってる。ちなみに、あの大人になったエレナを演じているのは、古典中の古典「禁じられた遊び」(1952)の女の子をやっていたブリジット・フォッセーだよ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください