70代の方が健康意識高め!?シニア層の食生活を徹底調査!
Entame Plex / 2024年10月31日 11時40分
前述の通り、「速筋」をつけるには「筋トレ」など運動も必要です。そこで、運動習慣についても調査すると、「全くしない(33.3%)」と回答した約3人に1人は運動を全くしていないことが判明。それを除く6割以上の人が日ごろから運動をしていることも明らかになりました。「毎日(27.5%)」運動している人は約3割でした。また、年代別でも比較しました。50代では「全くしない(40.0%)」人が4割いる一方で、60代は34.5%、70代は25.5%と、日ごろから運動している人は70代が一番多く、7割以上の人が運動をしているようです。毎日運動している人も50代に比べ、60、70代の方が多いことが明らかになりました。年代が上がるにつれて、運動する人の割合も増えていることが見て取れます。
「速筋」はフレイルとも大きな関係があります。フレイルが起きる要因の一つとして「速筋」の減少が挙げられます。この、シニア世代の筋力の低下や健康づくりの重要なキーワードともなる「フレイル」についても調査しました。「フレイル」とは、健常な状態と要介護状態(日常生活でサポートが必要な状態)の中間の状態として、日本老年医学会が2014年に提唱した概念です。年齢を重ねていくと、心身や社会性などの面でダメージを受けたときに回復できる力が低下し、これによって健康に過ごせていた状態から、生活を送るために支援を受けなければならない要介護状態に変化していきます。
フレイル予防のためにしていることを調査。何らかの予防をしている人は、50代で35.0%、60代で46.0%、70代で57.5%%。「そもそもフレイルとは何か知らない」と答えた人は、50代では54.5%、60代では43.5%、70代では34.0%いることが分かりました。具体的な対策としてはどの年代でも「バランスの良い食事をとる(50代:23.0%、60代:26.5%、70代:41.5%)」に最も多く票が集まりました。次いで「たんぱく質をとる(50代:17.5%、60代:26.0%、70代:33.0%)」、「水分を十分に摂取する(50代:19.0%、60代:23.0%、70代:33.0%)」という結果になり、食事面で対策している人が多いことが分かりました。早いうちにできることから対策しておくことで、フレイルの予防につながると考えられます。フレイル予防には、十分なたんぱく質と筋トレが必須といわれていますが、筋トレを実施している人は1割程度で、たんぱく質摂取も筋トレもしている人は、7.8%とまだまだ少ない状況でした。
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