1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

架空のプールバー「ザ・プール新宿」を伊勢丹に作ってしまった、藤原ヒロシの頭の中【INTERVIEW】2/4

FASHION HEADLINE / 2015年6月17日 11時30分

「ザ・プール」のディレクションを手掛ける藤原ヒロシ

ザ・プール新宿のテーマは6月17日のオープン当日まで一般に公表されなかった。

その方法論こそ、藤原ヒロシの魅力のひとつかもしれない。期待させて、アッと思わせるその驚きはDJ的なアプローチを思わせるが、今回はプールバーというジョーカーを出してきた。なるほど、その手があったか、と思わせるが、それは計画されていないようで、綿密に計画されているようにも見える。「伊勢丹で朝食を」という新たなアイデアまで飛び出した藤原ヒロシのへのロングインタビュー第2回。

ーーザ・プール新宿を出店する意図は何ですか?

青山と違うところで新たな作り込みができるという面白さですかね。百貨店とやるなら伊勢丹以外は考えられなかったし、百貨店としてこういう取り組みをしているのは伊勢丹しかないように思います。

ーー伊勢丹というのは藤原さんにとってどういうイメージですか?

日本中のデパートがうらやむのが伊勢丹なのではないですか(笑)。僕らが持っているデパートのイメージと違う物が伊勢丹にはあって、それが新しいデパートのイメージになりつつあるということなのではないでしょうか。デパート(=百貨店)は、以前はトラッドなものしか売っていない、僕たちが欲しいようなものは売っていないイメージがあったのですが、それがセレクトショップのようなイメージに変わったのは伊勢丹の力かなと思います。

ーー昔から伊勢丹で買い物をすることはありましたか?

20代の頃は伊勢丹には来なくて、新宿でもあまり買い物はしなかったですね。百貨店というのは当時、もう少し若者から遠いところにあったような気がします。今は新しいものもあって、多くの人が集まる場所というイメージですが、集客力のある伊勢丹で今回、ザ・プールのポップアップストアができるのは面白いと思っています。ただ、ザ・プールというのはブランドではなくてコンセプトスペース。今回のイベントで、ザ・プールの存在を知ったお客さんが商品を欲しいと思っても青山にしかないのに、僕たちは果たしてポップアップを出店する意味があるのだろうか、とスタッフとも話していました。

ーー6月17日のオープン当日まで今回の「ビリヤード」というテーマは明らかにされませんでしたね。

今回の伊勢丹でのテーマは、「POOL(プール)」という言葉から想像されることを僕たちなりに精一杯やったという感じです。伊勢丹に本物のプールを作らせてほしいと言っても多分、フロアは掘らせてもらえないし、架空の「プールバー」を想定しました。黒く塗ったビリヤードテーブルを置いて、そのテーマに関連した商品を中心に、そうでない商品なども展開します。「the POOL shinjuku」のロゴの入った商品も作りました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください